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トランプ氏が中国批判、米国を「だまし」続けている-交渉再開後

更新日時
  • 中国には米国を「だます」動機ない-共産党機関紙が論説で反論
  • 米交渉団は上海に到着、31日に本格協議に入る

トランプ米大統領は中国が米農産物の購入に消極的で、米国を「だまし」続けていると不満をあらわにした。米中両国は30日、3カ月にわたる中断の後に上海で通商交渉を再開したばかりだった。

President Trump Departs White House For Virginia

ホワイトハウス外で記者団に答えるトランプ大統領(30日)

Photographer: Tom Brenner/Bloomberg

  トランプ氏は30日、ツイッターに「中国側は全くひどい。過去27年間で最悪だ。米国の農産物を今の時点で購入し始めているはずだったのに、そうする兆しが一切ない」と投稿し、「中国の問題点は、約束を果たさないことだ」と述べた。

  大統領はその後、バージニア州ジェームズタウンに向かうためホワイトハウスを出発する際に記者団に対し、「われわれは素晴らしい合意を結ぶか、全くの合意なしかどちらかだ」と話した。

  トランプ氏は同日それより後に、中国の習近平国家主席と最近話をしたことを明らかにした。時期やその内容など詳細には言及しなかった。

  トランプ氏によると中国は通商交渉で歩み寄りに意欲的だが、同氏がそれを受け入れるかどうかはまだ分からないとし、合意を成立させるどうか決断を下すのは自分であり中国ではないと言明した。

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  同氏はさらに米国が「全てのカード」を握っており、2020年の大統領選挙で再選を果たした場合、中国はさらに厳しい交渉に直面することになると警告した。

  中国共産党の機関紙、人民日報は31日、中国には米国を「だます」動機などなく、だましていないと反論する論説を掲載。米国は「平等と相互尊重に基づいて交渉を再開する」と約束したことを忘れ、中国が譲歩すると期待して脅しているだけのようだと指摘。そうした戦術は最終的に失敗するだろうと記した。トランプ氏は名指ししていない。

米交渉団

  ムニューシン財務長官やライトハイザー米通商代表部(USTR)代表ら米交渉団は30日に上海に到着。和平飯店(フェアモントピースホテル)で開かれた夕食会に参加した。31日に本格的な協議が行われる。

  ただ、今回の貿易協議で打開策が見つかるとの期待は依然小さい。両国の対立は、交渉が暗礁に乗り上げ、互いに相手の責任だと非難し合った3カ月前よりもさらに深まった。中国国営の新華社通信は29日の論説で米国側が「歩み寄る」べきだとしており、中国は譲歩を求めている。

  米シンクタンク、ハドソン研究所で中国戦略センター長を務めるマイケル・ピルズベリー氏は30日のワシントンでのブルームバーグテレビジョンとのインタビューで上海での米中協議について、中国が5月の決裂前に合意していた案に立ち返って交渉を再開するか、それとも「2020年の米大統領選まで待つか、あるいは他の提案を持っているか」を見極める助けになるだろうと指摘した。
  
  中国は米農産品購入を増やすかどうかは華為技術(ファーウェイ)への販売再開を認めるとしたトランプ大統領の公約を米国が守るかどうかにかかっていると主張している。ロス米商務長官は30日、サンパウロでのイベントで記者団に対し、ファーウェイとの取引の認可申請が50件を超えたと述べ、トランプ大統領と共に先週、「サプライチェーン」代表と会ったとも語った。

原題:Trump Lashes Out at China ‘Rip Off’ as Trade Talks Resume (3)(抜粋)

(人民日報論説や米交渉団の動向、識者コメントを追加して更新します.)
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