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米半導体株の大幅高にアナリストは慎重論崩さず、決算は「まちまち」

  • フィラデルフィア半導体指数は5月の安値以来20%余り上昇
  • 今週はAMDやウエスタンデジタルが決算発表

半導体株は2019年を通じて大幅上昇し最近最高値圏に達しており、業界の動向に慎重な見方を続けるアナリストには驚きの展開となっている。

  フィラデルフィア半導体指数は5月下旬に安値を付けて以来、20%余り上昇し、在庫水準や需要、価格を巡る根強い懸念にもかかわらず値上がりしている。半導体メーカーは販売とサプライチェーンの両面で中国の動向に左右され、米中貿易戦争は主要リスクの1つと目されているものの、トレーダーは重要視していない様子だ。

  バーンスタインのアナリスト、ステーシー・ラスゴン氏は半導体業界の増収率に言及し、「金融危機以降で最大級の低下局面の1つにあるが、株価を見る限りそうした状況は分からない」と指摘。「誰もが年後半の需要の急回復を期待している。私にはその可能性が一段と低いように見受けられるが、バリュエーションに反映されているだけに、急回復がないと困ったことになる」と述べた。

  半導体指数は先週、最高値を記録したが、その後は反落した。29日は前週末比0.26%高で終了。

Chipmakers have rallied despite headwinds in 2019

  最近の最高値更新の一因は、業界大手のテキサス・インスツルメンツ(TI)予想を上回る決算を発表し、業界の安定化を示唆したことだった。インテルも市場予想コンセンサスより好調な決算を発表したが、事前予想が低かったことが追い風になったとアナリストらは指摘した。

  半導体株の目先の値動きは、業界各社の四半期決算に左右されそうだ。近く決算発表を予定しているのはアドバンスト・マイクロ・デバイセズ(AMD)やウエスタンデジタル 、 ラムリサーチ 、オン・セミコンダクターなど。

  モルガン・スタンレーのジョゼフ・ムーア氏は29日、半導体業界の現行の決算発表シーズンはこれまでのところ「まちまち」な結果だと指摘。「先行き取り崩しが必要となるであろう通商問題絡みの在庫積み増しの兆候」を踏まえれば「業界の厳しい状況は広がると予想される」と付け加えた。

原題:Chipmaker Rally Defies Weak Data and Mixed Results, Analysts Say(抜粋)

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