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ウォール街のCLOマネジャー、ディストレスト債領域に踏み込む

  • トリプルCクラスのローンやDIP、二番抵当などへ多めに配分
  • 平均で約100-150bpのプレミアム-当局からは懸念も
A pedestrian walks past the Wall Street subway station near New York Stock Exchange.
A pedestrian walks past the Wall Street subway station near New York Stock Exchange. Photographer: Michael Nagle/Bloomberg
A pedestrian walks past the Wall Street subway station near New York Stock Exchange.
Photographer: Michael Nagle/Bloomberg

ローン担保証券(CLO)マネジャーらは既に、額面を大きく割り込んだローン債権を購入しているが、ディストレスト債も組み込めるような案件をまとめつつある。

  Zキャピタル・クレジット・パートナーズは最近、経営難企業向けのローンを買い取ることができる柔軟な条件のCLOを組成した。CLOはレバレッジドローンをパッケージした商品だが、ますます高リスクの債権を組み込む方向に向かっている。

  Zキャピタルの責任者、アンドルー・カーティス氏は「この仕組みの力が発揮されるのは未来だ」として、市場環境が悪化した時にこうしたCLOを発行するのは難しいため、市場で取引が活発な今発行して将来の市場混乱の好機を生かせるようにするのが肝要だと説明した。このCLOには4年間の再投資期間があり、相場変動に乗じられる期間が長い。

  しかし新しいCLOは一部当局者らが懸念するリスクテークを浮き彫りにする。金利が再び低下傾向にある環境で投資家はリターンを高めるためにさらにリスクに踏み込もうとしているが、一斉売りで恩恵を受けるこうした商品の人気に、当局は行き過ぎを懸念している。

Flexible CLOReinvestment PeriodCCC2nd LienDiscountedDIP
Ellington I2 years (reset/extended to 3)50%17.5%15%10%
Ellington II3 years50%17.5%15%10%
Ellington III4 years50%17.5%15%10%
Ellington IV2 years50%15%15%10%
HPS Strata4 years50%17.5%25%10%
ZCAP 18-14 years50%7.5%20%20%
ZCAP 19-14 years50%11.25%20%20%

注: 一部は事情に詳しい関係者からの情報

  エリントン・マネジメント・グループやHPSインベストメント・パートナーズのCLOと同様に、Zキャピタルの最新のCLOはトリプルCクラスのローンを最大50%組み込めるが、それに加えて最大20%をDIPファイナンス(事業再生融資)に振り向けることもでき、ディストレスト債の領域にさらに踏み込む。また、最大20%を大きく額面割れした債権に、11.25%を二番抵当ローンに投資できる。

  伝統的なCLOが保有できるトリプルC債の割合は通常7.5%まで。額面1ドルに対して80-85セント未満で取引されているローンの割合は5-7.5%。DIPファイナンスも5-7.5%だ。

  買い手は通常より高い利回りのために新しいCLOに引き付けられる。カーティス氏によると、こうしたCLOは平均で、約100-150ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)のプレミアムを支払う必要がある。

原題:Wall Street CLO Managers Extend Push Into Distressed Debt(抜粋)

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