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Photographer: Keith Bedford/Bloomberg

円上昇、日銀がフォワードガイダンス維持-FOMC控えドル108円半ば

更新日時
A Japanese 1,000 yen and U.S. 20 dollar banknote are arranged for a photograph in Tokyo, Japan on Sunday April 14, 2019. U.S. Treasury Secretary Steven Mnuchin said he wanted a currency clause in a trade deal with Japan to prevent deliberate manipulation of the yen to bolster exports, Japanese public broadcaster NHK said.
Photographer: Keith Bedford/Bloomberg

東京外国為替市場では円が上昇。日本銀行が一部で予想されていたフォワードガイダンス(指針)強化を見送ったことで、約10年半ぶりの利下げが見込まれている米国などとの金融緩和姿勢の格差が意識され、円買い圧力につながった。

  • ドル・円は午後3時26分現在、前日比0.2%安の1ドル=108円60銭。午前は日本株の上昇を背景に一時108円95銭と今月10日以来の高値を付ける場面も見られたが、午後には108円56銭まで円買いが進行
  • ポンド・円は続落。合意なき欧州連合(EU)離脱への懸念を背景に対円では一時1%安の1ポンド=131円61銭と2016年11月以来のポンド安・円高水準
  • ポンド・ドルは一時0.8%下げて1ポンド=1.2119ドルと17年3月以来の安値


ドル・円は109円届かず反落


市場関係者の見方

外為どっとコム総研の神田卓也調査部長

  • 最低限フォワードガイダンスの変更があるのではないかとの見方があったが、その変更がなかったので、一部失望的なドル売り・円買いが出ているのだと思う。その前に108円90銭台に乗せる場面があったので、その反動という面もあるだろう
  • もっとも、焦点は日銀ではなく、あくまで明日のFOMC(米連邦公開市場委員会)なので、日銀が動かなかったからといって急激に円高に行くことはないと思う。108円前半には20日線などのサポートがあり、とりあえず108円台半ばがいいところではないか

三菱UFJ銀行グローバルマーケットリサーチの内田稔チーフアナリスト

  • 日銀は物価見通しの引き下げにもかかわらず対策がない。ECB(欧州中銀)は緩和姿勢を見せ、FRB(米連邦準備制度理事会)は利下げする見込みという中で、相対的な緩和色の薄さが円高につながった面もあるだろう
  • 黒田総裁が会見で躊躇なく追加緩和と言っても、具体的な策を見せない限りは反応は限定的になりそうだ

背景

  • 日銀は30日開いた金融政策決定会合で、「物価安定の目標」に向けたモメンタムが損なわれる恐れが高まる場合には、躊躇なく追加的な金融緩和措置を講じると発表
  • 「少なくとも20年春ごろ」まで現在の超低金利を維持するとのフォワードガイダンスは維持
    • ブルームバーグが集計したエコノミスト調査では、3割がフォワードガイダンスの再延長を予想していた
  • 米金利先物市場動向によると、 30、31日開催のFOMCでの25ベーシスポイント(bp)の利下げの予想確率は約8割、50bpが2割程度
    • トランプ米大統領は29日、「小幅な利下げでは十分ではない」とツイート
  • ジョンソン英首相は29日、英国の合意なきEU離脱は既定路線ではないと述べ、「新たな合意を結ぶ余地はある」と強調
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