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任天堂が5日ぶり反落、4-6月営業利益は予想以下-アナリスト懸念

更新日時
  • 研究開発費や対ユーロ円高、クラシックミニの反動が響く
  • 「出だし収益低迷でネガティブ」、廉価版に注目と三菱モルガン
relates to 任天堂が5日ぶり反落、4-6月営業利益は予想以下-アナリスト懸念

Photographer: Patrick T. Fallon/ Bloomberg

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任天堂の株価が5営業日ぶりに反落。30日に発表した第1四半期(4-6月)の連結営業利益は前年同期比10%減の274億円となり、市場予想(372億円)を下回った。アナリストの間では、今期の低調なスタートを懸念する声が出ている。一時前日比2.4%安の3万9630円まで下げた。

  任天堂の広報担当者によると、営業減益は研究開発費の増加のほか、為替がユーロに対し円高方向に振れたことが主因。前年同期に「クラシックミニ」シリーズが好調だった反動もあった。為替差損が120億円発生し、純利益は5割近く減った。

  スイッチ本体の販売台数は213万台(前年同期比13.2%増)、ソフトは2262万本(同25.9%増)。6月に発売した「スーパーマリオメーカー2」が242万本の販売を記録した。 

第1四半期業績(前年同期比、▲はマイナス)

  • 売上高1721.1億円(2.4%)、市場予想1882.8億円
  • 営業利益274.3億円(▲10%)、市場予想371.7億円
  • 純利益166億円(▲46%)、市場予想263.1億円

  SMBC日興証券の前田栄二アナリストはリポートで「想定外の営業減益となったのはネガティブ」と指摘。ただ、今後はスマートフォン向けの「マリオカートツアー」の配信が夏にあり、「株価サポート材料となり得よう」とみている。

  三菱UFJモルガン・スタンレー証券の村上宏俊シニアアナリストは、今期の「出だし収益低迷のため、株価に与える影響はネガティブ」と分析。今後は9月に発売するスイッチの廉価版や期待値の高いソフトの販売動向に注目するとした。

  営業利益で前期比4.1%増の2600億円を見込む今期(2020年3月期)業績計画は据え置き。家庭用ゲーム「スイッチ」本体の今期の販売目標は6.2%増の1800万台、ソフトは5.4%増の1億2500万本を想定している。

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任天堂の4-6月営業益は予想を下回った

  世界のゲーム市場は今後競争が激しくなる可能性がある。米グーグルは11月からインターネットを通じたゲームのストリーミング配信事業「スタディア」を開始する予定で、利用料金は月額9.99ドル。特に、価格の高いハードウエアが必要なゲーム会社にとっては脅威だ。

  任天堂も3年目を迎えた「スイッチ」のてこ入れに動いており、9月20日に携帯型に特化した「スイッチライト」を発売する。価格は現行型より1万円安い税別1万9980円。野村証券は、価格が2万円を切った点や現行機との互換性が確保された点に安心感があり、北米市場では価格弾力性が高く、ユーザーの間口拡大に貢献すると分析している。

  このほか同社は、スイッチの中国での発売に向け、テンセント・ホールディングス(騰訊)と共同で取り組んでいる。

今期業績計画(前期比、▲はマイナス)

  • 売上高  1兆2500億円(4.1%)
  • 営業利益   2600億円(4.1%)
  • 純利益    1800億円(▲7.2%)
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