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債券上昇、米長期金利低下で買い優勢-会合結果受け伸び悩む場面も

更新日時

債券相場は上昇。10年半ぶりの利下げが見込まれている米連邦公開市場委員会(FOMC)を控える中、前日の米長期金利が低下した流れを引き継ぎ、買いが先行した。日本銀行の金融政策決定会合の結果発表を受けて、先物が午後に売られる場面もあったが、その後再び買いが優勢となった。

  • 長期国債先物9月物の終値は8銭高の153円77銭。日銀が政策の現状維持を決めると、一部でフォワードガイダンス(指針)強化を見込んでいた向きの売りでやや伸び悩んだが、その後はじり高となり、取引終了にかけて153円78銭まで上昇
  • 新発5年、20年債、30年債の利回りは前日比0.5ベーシスポイント(bp)低下

市場関係者の見方

みずほ証券の丹治倫敦チーフ債券ストラテジスト

  • 展望リポートで消費者物価の見通しを今年度、来年度とも小幅に引き下げたが、そもそも日銀の見通しが楽観的すぎるし、時間の経過とともに下方修正していくのがいつものパターン
  • 日銀は今や物価見通しと政策変更を紐づけしていないので、市場で追加緩和観測が強まることはないだろう
  • 日銀は追加緩和の手段や余地が限られているし、副作用も懸念される中、カードを温存していく姿勢に変わりないだろう。米国の25bp利下げは相場に織り込み済み

パインブリッジ・インベストメンツ債券運用部の松川忠部長

  • 声明文の追加的な金融緩和を講じるという表現は、長短金利の誘導目標を引き下げるすっきりとした追加緩和ではないようだ
  • 長国買い入れオペで短いゾーンを増加させて、長いゾーンを減少させるという副作用を意識した緩和措置もおぼろげに見える
  • 現在の10年金利はマイナス0.15%程度のため、現状維持のフォワードガイダンスはどちらかというと買い入れの減額を意味することになる

背景

新発国債利回り(午後3時時点)

2年債5年債10年債20年債30年債40年債
成立せず-0.240%-0.150%0.215%0.360%0.405%
前日比-0.5bp横ばい-0.5bp-0.5bp-0.5bp

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