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7月の鉱工業生産、2カ月ぶり上昇-判断「一進一退」維持

更新日時
  • 前月比1.3%上昇の102.7-市場予想は0.3%上昇
  • 8月の予測指数は前月比1.3%上昇-経産省試算値は0.7%低下

7月の鉱工業生産指数(2015年=100、季節調整済み)は、前月比で2カ月ぶりに上昇した。自動車工業や化学工業などが上昇に転じる中、市場予想を上回る伸びとなった。基調判断は「生産は一進一退」に据え置かれた。経済産業省が30日発表した。

キーポイント

  • 7月の生産指数は前月比1.3%上昇(ブルームバーグ調査の予想中央値は0.3%上昇)の102.7-前月は3.3%低下
  • 出荷指数は前月比2.6%上昇、在庫指数は0.3%低下、在庫率指数は2.2%低下
  • 製造工業生産予測調査によると、8月は前月比1.3%上昇、9月は1.6%低下
  • 基調判断「生産は一進一退」は4カ月連続
生産の推移

エコノミストの見方

農林中金総合研究所の南武志主席研究員:

  • 輸出がそこそこ良かったが、鉱工業生産の反転とまでは言い切れない
  • 輸出自体の基調は弱いため、これからも下押し圧力は強いだろう
  • 意外と出荷が強いので、恐らく9月まではそれほど悪化は目立たないと思う
  • 問題は10月以降、輸出が悪い中で消費増税が実施され、国内需要もいったん落ちると、一気に在庫調整圧力が高まる可能性がある

明治安田生命保険の小玉祐一チーフエコノミスト:

  • 一進一退の状況が続いている。外需に関しては米中貿易摩擦の影響で陰りが見えており、外需向けの生産はならせば減速傾向だと思う
  • ここまで個人消費に関しては底堅かった。連休効果の後にようやく消費増税前の駆け込みも見られてきたので内需は底堅く推移している
    • 小売りの数字を見ると減少なので、10連休で消費をしてその後に夏休みの消費を控える動きも出ているのではないか

詳細

  • 生産は一進一退で引き続き先行きを注視したい-経産省担当者
  • 9月の生産予想が1.6%の下落なので、駆け込み需要の影響が企業の生産計画に盛り込まれているようには見えない-経産省
  • 日韓問題で生産に落ち込みがあったとかは聞いていない-経産省
  • 7月の鉱工業生産の業種別では、15業種中11業種が上昇、3業種が低下、1業種が横ばい
    • 上昇業種は自動車工業、化学工業、パルプ・紙・紙加工品工業
    • 低下業種は無機・有機化学工業、石油・石炭製品工業、電気・情報通信機械工業

背景

  • 経産省が前月発表した製造工業生産予測調査では、7月は前月比2.7%上昇、試算値は0.3%低下だった
  • 7月の貿易収支は2カ月ぶりの赤字。米中貿易摩擦が長期化する中、対中国輸出は半導体製造装置や自動車部分品の出荷が減り5カ月連続の前年割れ
  • 7月の工作機械受注額は前年同月比33%減と10カ月連続のマイナス。内需では一般機械や自動車の不振が続いた
(詳細とエコノミストコメントを追加して更新しました)
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