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中国、29日午後に香港の混乱巡り記者会見-週末に再び大規模デモ

更新日時
  • 香港での週末デモは8週連続-警察と衝突し少なくとも49人逮捕
  • 中国の香港・マカオ事務弁公室の会見は返還後初めて-香港紙

中国国務院の香港・マカオ事務弁公室は、先週末も大規模な抗議デモが行われた香港の混乱状態に関する記者会見を29日に行う計画だ。「逃亡犯条例」改正案への抗議で始まったデモはリーダーが存在せず、多くの市民が参加し、予想不可能な動きを見せることから、鎮静するのが困難となっている。

  警察は28日、8週連続で週末にデモを行う市民らを排除するため中心街に催涙弾やガス弾を配備。デモ隊はビジネス中心地を通って東に向かい、その後、西に方向転換した後、二手に分かれた。

  中国の香港・マカオ事務弁公室は北京で現地時間29日午後3時(日本時間同4時)に記者会見を予定している。香港英字紙サウスチャイナ・モーニング・ポスト(SCMP)によれば、同室の記者会見は英国の統治が終わった1997年以降で初めて。

  中国の出先機関、香港連絡弁公室がある住宅地・ビジネスエリアの西営盤では28日夜になっても警察が発射した催涙弾の煙が立ち込めていた。先週の抗議活動では弁公室の建物に被害が及び、北京の中央政府が厳重に警告。秩序回復のため中国の軍が出動するとの懸念が広がっていた。

  この日、警官に向けてレンガやガラス瓶、塗料爆弾などが投げつけられ、道路標識が撤去される事件が発生し、少なくとも49人が逮捕された。香港政府は29日早朝の発表文で、「過激な抗議行動が一段と暴力的になりつつある」とし、群集は「平和的に意見表明する原則から明らかに逸脱した」と指摘した。

Hong Kong Police Warn of Arrests as Protesters Head to Yuen Long

催涙ガスから身を守ろうとするデモ参加者(27日、香港の元朗地区で)

  27日には中国本土に近い香港の元朗地区で、先日発生した地下鉄の乗客襲撃事件を非難するデモ行進が行われた。投石や金属棒を持つ参加者に対し、警察は警棒や催涙ガスなどで応戦。地元警察が記者団に28日明らかにしたところによると、これに関連して13人を逮捕し、主催者の身柄を拘束した。

  主催者側の発表によれば、27日の抗議活動には約30万人が参加。警察はデモが許可なく行われたとして参加者の推計を公表しない。香港では26日にも国際空港で座り込みの抗議活動が実施されていた。

経済的打撃

  陳茂波財政官は28日にブログへの投稿で、抗議デモが安定したビジネス環境を誇ってきた香港の評判をますます傷つけているとし、地元の小売業や飲食業の多くが事業の「急激な落ち込み」に見舞われていると指摘。抗議活動が長引けば、中小企業がさらなる圧力に直面すると警告した。利福国際集団が運営する百科店のそごうは28日に休業した。

  陳財政官など香港政府当局者は1997年の中国返還以来最大級の政治的危機による長引く影響への対処に取り組んでいる。容疑者を中国本土に引き渡せるようにする条例改正案の議会通過を阻止しようと8週間前に始まった抗議デモはそれ以来拡大しており、林鄭月娥(キャリー・ラム)行政長官の辞任や、警官がデモ隊に対して使った催涙ガスやゴム弾などの手段を巡る調査を求める声が広がっている。

  繁華街に集まっていた20代の会社員オスカー・チャンさんは「林鄭月娥行政長官の辞任と普通選挙が実現したとしても、香港のこの危機は解決しないだろう。中国が香港とわれわれの権利をますます引き締めているというのが真実だ」と語った。

Hong Kong Police Warn of Arrests as Protesters Head to Yuen Long

元朗地区で行われた抗議デモ(27日)

原題:Hong Kong Awaits Rare China Briefing After Weekend of Protests
   Hong Kong Police Fire Tear Gas at Protesters in Residential Area 
   Hong Kong Police Struggle to Contain Unpredictable Protesters(抜粋)

(中国の記者会見予定などを追加して更新します.)
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