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記録的な日照不足、小売業に影響じわり-衣料品販売など低迷

  • しまむらの既存店売上高は17.5%減、03年以降で最悪の減少率
  • ファストリや良品計画など8月2日に7月の売上高を発表予定

記録的な日照時間の少なさで冷夏となった7月。長引いた梅雨が、衣料など小売り業界のさまざまな分野の売り上げを圧迫している。

  衣料品販売のしまむらは23日、記録的な日照不足や天候不順の影響で夏物商品の販売が伸び悩み、7月の既存店売上高が前年同月比17.5%減少したと発表した。同社の広報担当によると、同社の店舗には自転車での来店が多く、雨天が売上高に大きな影響を与える傾向があるという。

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雨の夜の渋谷の街を行き交う人々

カメラマン:Charly Triballeau / AFP経由でGetty Images

  今年の7月は昨年より日曜日が1日少なく、週末に雨天や曇天が多かった。気象庁のデータによると、7月に入ってから27日までの東京の日照時間は44時間と、1890年の観測開始以来で最低の水準となっている。

  ジェフリーズ証券のアナリスト、マイク・アレン氏は、特に「ユニクロ」を展開するファーストリテイリングなど小売り各社の事業は天候に大きく左右されるとし、間もなく発表される7月の売上高の数値は弱気なものになりそうとの見方を示した。

各社の7月既存店売上高の発表予定

発表日ジェフリーズ予想18年7月
ファーストリテイリング8月2日18%減0.3%減
良品計画8月2日4.5%減7.1%増
アダストリア8月2日2.8%減8.6%減
ユナイテッドアローズ8月2日1.4%減4.5%増
ワールド8月5日なし6.7%減
TSIホールディングス8月10日なし5.7%減

  アレン氏はリポートで「すべてのアパレル小売業者が影響を受けた可能性が高い」と指摘。7月1日から25日までの東京の平均気温は22.7度だったのに対し、前年は28.3度だったとした。

  カジュアル衣料販売のライトオンも7月の既存店売上高が 5.9%減少したと発表。ニトリホールディングス は記録的な梅雨寒で気温の上昇が進まず、寝具や寝装品など季節品の販売が伸び悩み、売上高が5.6%減となったことを明らかにした。

  しまむらの7月の既存店売上高の減少率が2003年以来最悪となったことから、同社の株価は24日、前日比3.5%下落。ニトリの株価も先週やや弱含んでいる。

  気象庁は関東甲信地方で梅雨明けを宣言しておらず、昨年は平年より21日早い6月29日に発表されたことから、昨年との比較では大幅な減少率となる可能性が高い。

  ブルームバーグ・インテリジェンスのアナリスト、キャサリン・リム氏は、梅雨がアパレル企業の来店者数に影響を与えることはあるものの、「消費者は恐らくオンラインでの購入に切り替えている」とみている。

  そのため「ファーストリテイリングのようにネット通販のプラットフォームを確立させた企業の場合には、影響はそれほど深刻にはならない可能性もある」と指摘した。

原題:
Cloudiest Tokyo Summer in 129 Years Is Hurting Japan’s Retailers(抜粋)

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