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トランプ大統領の為替政策、貿易戦争と同様に混沌とした様相

  • クドローNEC委員長はドル安のための為替介入見通しを排除
  • 行動を起こさないとは言っていなかったとトランプ大統領

トランプ米大統領の為替政策は貿易戦争のように混沌(こんとん)としているように見える。

  クドロー米国家経済会議(NEC)委員長がドル安誘導のための介入の見通しを排除した数時間後、トランプ大統領はホワイトハウスで、ドルについて「行動を起こさないとは言っていなかった」と記者団に語った。

  このエピソードはトランプ政権が為替介入という稀有(けう)な動きを検討していることを明るみに出した。また、介入を巡って大統領のチーム内で見解が分かれていることも露呈した。貿易戦争で関税を使うことについても、当局者の間には溝がある。

US-POLITICS-TRUMP

ホワイトハウスで語るトランプ大統領

  いかなる介入でも重要な役割を担うことになる米金融当局は30、31の両日、連邦公開市場委員会(FOMC)を開く。今回の会合では0.25ポイントの利下げが予想されている。トランプ大統領は連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長に繰り返し利下げ圧力をかけるとともに、為替介入の懸念を高める発言もしてきた。
  

National Economic Council Director Larry Kudlow Speaks At White House

記者団に語るクドローNEC委員長

  米国をはじめとする主要国は長年にわたり、輸出押し上げのために積極的に為替相場を引き下げることは誰の利益にもならないというコミットメントを示してきたが、一方的な介入はこの立場とは矛盾する。米当局による為替市場への介入は、2011年の東日本大震災発生後の円急騰を受け、主要7カ国(G7)が協調介入して以降行われていない。

The U.S. currency has been hovering close to record highs

原題:Trump Dollar Declarations Show U.S. Currency Move Still in Play(抜粋)

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