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来週の日本株は堅調、業績懸念後退で見直し買い-金融政策を注視

  • 米FOMCでは利下げが有力視、米企業決算は足元で改善傾向
  • 中国製造業PMIはやや上昇見込み、日銀会合後は円高リスク
Pedestrians walk past the Tokyo Stock Exchange (TSE), operated by Japan Exchange Group Inc. (JPX), in Tokyo, Japan, on Tuesday, July 24, 2018.

7月5週(7月29日ー8月2日)の日本株は堅調が予想される。米国や日本の金融政策に注目が集まる中で為替相場が動きやすい。米企業決算に対する懸念が後退するなか、最高値を更新している米国株に比べた日本株の出遅れ感から見直し買いが入りそうだ。

  最大の注目点は30、31日に開催される米連邦公開市場委員会(FOMC)。フェデラルファンド(FF)金利先物市場からは8割超の確率で25ベーシスの利下げが見込まれており、パウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長の会見内容が焦点となる。

  30日から上海で閣僚級の米中通商協議が始まることに加え、テキサス・インスツルメンツなど決算が好感される銘柄がテクノロジー中心に相次いでいることは株価に追い風となりそうだ。31日の中国7月製造業購買担当者指数(PMI)は、エコノミスト予想で前回の49.4から49.6へやや上昇の見込みだ。

  為替リスクはくすぶる。国内では29、30日に日本銀行が金融政策決定会合を開き、終了後に展望リポートを発表する。米国で利下げが予想されているだけに、会合結果や黒田総裁の会見内容次第では円高に振れる懸念が残る。30日のソニーなど国内でも決算発表が本格化することで、個別銘柄色も強まりそうだ。4週の日経平均株価は週間で0.9%高の2万1658円15銭と3週ぶり反発。

≪市場関係者の見方≫
・三菱UFJ国際投信・戦略運用部の向吉善秀シニアエコノミスト
  「堅調に推移しそうだ。FOMCでは25ベーシスの利下げが予想される。もしパウエルFRB議長が会見で先行きも緩和姿勢を優先するようならリスク選好の動きは強まるが、市場で25ベーシスの利下げは織り込み済みで影響はほとんどないだろう。FOMC通過後は市場の目が企業業績に移る。米企業決算は予想に比べ上振れており、決算の安心感から米国株に買いが入れば日本株も堅調に推移しやすい。国内は業績不安が残るものの、PERやPBRが過去のレンジの下限近くにあり、下値は堅くなっている」

・セゾン投信の瀬下哲雄運用部長
  「しっかりした展開を予想する。FOMCは利下げが織り込み済みのため大幅な株価上昇はないだろうが、株式市場に配慮したFRBの姿勢が確認されるだろう。一部で期待されている50ベーシスの利下げ幅に届かなければ若干の失望につながるものの、為替相場でドル高・円安をうながすため日本株に大きな衝撃にはならない。米国と中国で公表される経済指標は改善が予想され、景気の底堅さがプラスにとらえられる。米中貿易交渉が再開されて関係修復の第一歩となるほか、ファーウェイへの制裁緩和の動きも出てきていることから、ポジティブなニュースが期待される」

4週は反発
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