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【債券週間展望】長期金利低下か、世界的な金融緩和の流れで買い圧力

7月第5週(7月29日ー8月2日)の債券市場では長期金利が低下すると予想されている。欧州中央銀行(ECB)は前日の理事会で今後の利下げを示唆し、米連邦公開市場委員会(FOMC)では10年ぶりの利下げが確実視されている。世界的な景気懸念や金融緩和の流れから日本銀行もいずれ何らかの追加緩和策に迫られるとの見方が強まっており、債券に買いが入りやすいことが背景にある。

市場関係者の見方

◎岡三証券の鈴木誠債券シニアストラテジスト

  • FOMCが最大の注目材料だが、すでに金融市場は米利下げを織り込んでおり、米債利回りの大幅低下は見込みづらい。ただ、利下げ打ち止め観測が広がる状況ではないだろう
  • 日銀の金融緩和も長期化見通しが定着しており、国内債相場はしっかりした展開を続けよう。フォワードガイダンスを強化するとの見方もあるが、日銀の政策余地は限られており、当面は欧米の金融政策や為替動向を慎重に見極めよう
  • 10年債入札は投資家の押し目買い姿勢に変化はなく、これまで通り無難な消化が見込まれる
  • 長期金利の予想レンジはマイナス0.13%~マイナス0.17%

◎SMBC日興証券の竹山聡一金利ストラテジスト

  • FOMCは今月の利下げは市場コンセンサスだが、先行きを占う上で米ISM製造業景況指数や雇用統計などに表れるファンダメンタルズが重要だ
  • 主要な米経済指標が下振れれば今月の利下げが正当化され、9月の追加利下げ観測も勢いづくが、上振れた場合には早急な追加利下げの思惑は後退するだろう
  • 長期金利はFOMCと経済指標を受けた米金利の動向次第では上昇するサブシナリオも
  • 長期金利の予想レンジはマイナス0.12%~マイナス0.165%


日銀オペ予定

対象年限直近オペ
の金額
31日1ー3年3800億円
3ー5年3800億円
5ー10年4800億円

過去の日銀国債買い入れオペの結果はこちらをご覧下さい。

国債入札予定

年限発行予定額前回の
表面利率
8月1日10年2兆1000億円程度0.1%

主な材料

  • 29、30日:日銀金融政策決定会合。会合終了後、黒田東彦総裁が定例会見
  • 30、31日:米FOMC。会合後パウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長が会見
  • 31日:日銀当面の国債買い入れオペ方針
  • 1日:雨宮正佳日銀副総裁が講演
  • 2日:日銀金融政策決定会合の議事要旨(6月19、20日開催分)
  • 2日:7月の米雇用統計
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