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ジョンソン首相、離脱協定のバックストップ撤回要求-EUは即拒否

  • EUのバルニエ主席交渉官は「認められない」と反対
  • 合意なき離脱に「エンジン全開」で備え、総選挙実施も示唆
relates to ジョンソン首相、離脱協定のバックストップ撤回要求-EUは即拒否
Boris Johnson Photographer: Simon Dawson/Bloomberg
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ジョンソン英首相は25日、欧州連合(EU)からの合意なき離脱に「エンジン全開」で備えると表明、選挙実施も視野に入れていることを示唆した。同首相はEUを相手に、可能な限り強硬な路線をとるという賭けに出た。

  ジョンソン氏は25日、英下院で首相として初の議会演説を行い、EUとの交渉に前向きだと発言。合意を持った秩序ある離脱が望ましいと述べた。一方で英国とEUが合意を成立できるかどうかはEU次第だと主張し、アイルランド国境を巡るバックストップ条項の撤回をその条件に挙げた。EUは直ちにこれを拒否した。

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ジョンソン英首相(25日)

Bloomberg

  英国とEUのどちらも歩み寄らない場合、英国は期限通り10月31日に合意なくEUを離脱することになる。

  ジョンソン氏は「国民生活に可能な限り混乱が生じないよう、われわれは残された98日間にエンジン全開で準備しなくてはならない」と述べ、「かつてこの国が成し遂げた努力をもう一度行えば、それは可能だと確信する」と言明。EUはメイ首相が合意した離脱協定の再交渉について「現在まで続けている拒否の姿勢を考え直す」必要があるだろうと続けた。

  これに対しEUは厳然と反対を表明。英国との離脱交渉を担当するEUのバルニエ首席交渉官は、欧州外交当局者に宛てた電子メールで、英下院でのジョンソン氏は「けんか腰」であり、バックストップ条項の削除要求は「認められない」と強い口調で反論した。

  ジョンソン氏が合意なき離脱を強行しようとすれば、議会の反対を乗り越えなければならず、総選挙を強いられる可能性がある。この日の討論では野党議員に対し、自身の政策は国内の一部地域での「選挙を模索することを念頭に置いたものではなく」、「英国全体に対するマニフェストでわれわれは勝利する」と言明し、総選挙が選択肢にあることを示唆した。

原題:No-Deal Brexit Risk Grows After EU Rejects Johnson’s Demands(抜粋)

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