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AIフル活用した中国初のファンド、近く登場-トップ運用者から学習

  • 個人投資家が中心の中国株-予測不能な値動きで有名な市場に挑戦
  • 試用段階では指標のCSI300指数を大きくアウトパフォーム

中国の投資家は人間ではなく機械に頼って、世界の主要株式市場で最も値動きが激しい本土株で間もなく利益を狙えるようになる。

  浙商基金管理は機械による推奨だけで運用する人工知能(AI)に基づいた同国初とするファンドで、3000超の銘柄を分析するため300前後の投資モデルを使う計画だ。同社の運用資産は65億ドル(約7030億円)。

  4人から成るAI投資チームの責任者、査暁磊氏はこの運用「ロボット」について、当初は中国上位のファンドマネジャーやアナリストから学習したと説明。約1年に及ぶトレーニングを終え、個人投資家に来月提供し、こうした運用担当者らと競う準備が整ったと話す。

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浙商基金管理AI投資チームのメンバー4人(左から2人目が査暁磊氏)

bloomberg

  ブリッジウォーター・アソシエーツやマン・グループなど、運用で優位に立とうとAIや機械学習戦略を進めるヘッジファンドは世界的に増えているが、今のところ結果はまちまちだ。ユーリカヘッジによれば、投資判断にAIを取り入れたファンドの成績は2018年以降でより幅広いヘッジファンド指数に見劣りする。個人投資家が売買の80%を占め、予測不能な値動きで知られる本土市場で成果を上げるのは簡単ではない。

  中国に適合するモデルの構築に向け、浙商基金の機械はまず中国上位のファンドマネジャーから80人余りの投資戦略を保有の開示情報から分析。500人の花形アナリストや業界専門家の推奨銘柄だけでなく、200に及ぶチャットグループからの投資アイデアも取り入れた。

Wild Swings

China's main stock index has the highest volatility among major global peers

Source: Bloomberg

  浙商基金の査氏によると、リスク調整後のリターンを測るシャープレシオをロボットの主要指標とし、当初からボラティリティーを考慮した。ポートフォリオの分散もボラティリティーの抑制に寄与するという。

  売買シグナルを導き出すため、現在は3000の異なるデータフィードを機械が分析。一貫してアンダーパフォームしている銘柄は除かれる。

  査氏によれば、中国本土株が弱気相場から上昇局面に転じた昨年9月28日から今年6月28日までの同ファンドのリターンはプラス26.4%。指標となるCSI300指数は同期間で約12%上昇だった。

Who is Smarter?

AI funds outperformed broader hedge fund index until 2018

Source: Eurekahedge, Bloomberg

原題:China’s First AI Fund Learned From the Country’s Best Traders(抜粋)

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