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フェイスブック、制裁金50億ドル支払い-個人情報巡る調査決着

更新日時
  • FBのプライバシー保護管理、ザッカーバーグ氏一任から独立委に
  • FTCとの和解案、FBのデータ収集慣行にまで踏み込まず
relates to フェイスブック、制裁金50億ドル支払い-個人情報巡る調査決着
Facebook Photographer: Andrew Harrer/Bloomberg
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米フェイスブック(FB)は、プライバシー侵害を巡る米当局の調査に対して制裁金50億ドル(約5400億円)を支払うことに合意、調査が決着した。プライバシー侵害問題の制裁金としては過去最大。和解案によると、利用者のデータ保護に対するFB取締役会の責任は強化されたが、多大な利益を生み出す同社の広告ビジネスはほぼ何も変わらない。

  米連邦取引委員会(FTC)の24日発表によれば、ユーザー情報の保護に関する最終決定はこれまでマーク・ザッカーバーグ最高経営責任者(CEO)に一任されていたが、今後はこの体制を改め、プライバシー保護を監督する独立した取締役会委員会を設置する。

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フェイスブック本社の看板

Photographer: David Paul Morris/Bloomberg

  さらに和解案では、第三者が開発するアプリを今後も厳しく管理するほか、暗号化されていないパスワードを定期的に一掃することやセキュリティー目的で入手したユーザーの電話番号を広告のために使用しないことをFBに義務づけた。新サービスに対してプライバシーの検証を行い、プライバシーに関する順守の証明や評価を新たに提出することも求めている。

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  フェイスブックは発表文で、「今回の和解で当社の業務のアプローチ方法に抜本的な転換が必要になり、当社のあらゆる段階でプロダクトを構築する人々に対する責任が増す」とし、過去に経験したのとは異なる規模でプライバシー保護に急旋回することになると表明した。

  和解案はFTC委員のうち共和党系の3人が賛成、民主党系の2人が反対した。FBの事業モデルの中核である構造的なデータ収集慣行は今回の和解案でほぼ影響を受けない。プライバシー侵害を巡ってFTCが科した制裁金としては過去最高額ではあるものの、フェイスブックに壊滅的な打撃を与えるほどではない。2018年の売上高が約560億ドルだった同社は、制裁金支払いに備え30億ドルの引当金を計上済みだ。

  FTCのジョゼフ・シモンズ委員長は同日の記者会見で「今回の和解は記録的な50億ドルという制裁金を科し、消費者のプライバシーへの対応方法を見直す新たな厳しい措置を盛り込んだほか、フェイスブックと同社幹部に対しプライバシーに関連する将来の決定に説明責任を負わせるものだ」と説明した。

  和解案では、プライバシー保護のプログラムや当局の命令を同社が順守していると、ザッカーバーグCEOと順守責任者が証明することも義務付け、虚偽の証明があれば「個人として民事・刑事の罰則の対象」になる。

  FTCは、コンサルティング会社ケンブリッジ・アナリティカがフェイスブックのユーザー数千万人の個人情報を不正に入手していた問題が2018年3月に発覚したことを受け、調査を開始した。

  フェイスブックは24日、米証券取引委員会(SEC)が進めてきた調査でも決着。ケンブリッジ・アナリティカ絡みのデータ不正について、フェイスブックによる投資家への開示が不十分だったとして、SECは同社に制裁金1億ドルを科す。

原題:Facebook to Pay $5 Billion to Settle FTC Privacy Claims (3)(抜粋)

(フェイスブックとFTC委員長の見解を追加して更新します.)
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