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米国は世界の安定損ねている-中国が4年ぶりの国防白書で主張

更新日時
  • 台湾周辺の巡回は独立派への「厳重警告」-蔡政権をけん制
  • 南シナ海情勢は「おおむね安定」-米国は軍事拠点化を批判

中国は24日公表した国防白書で、米国が世界の安定を損ねていると非難した。国防白書の発表は習近平国家主席が軍の全面見直しに着手した2015年以来となる。

  「新時代における中国の国防」と題した白書は、米国が主要国間の競争を招いたと主張。国営新華社通信によると、「台頭する覇権主義や権力政治、単独主義、絶え間ない地域の紛争や戦争によって国際的な安全保障システムや秩序が損なわれている」と指摘した。

  今回の白書は米中間の軍事分野の協力を高める取り組みに焦点を絞っていた前回からの大幅な転換となる。

  中国は今年10月に建国70年を迎えるが、米国との貿易戦争で安全保障を巡る米中の対立も激しくなっている。トランプ政権は昨年、中国による「経済侵略」を批判する報告書を公表。国防総省は中国を「戦略的競争相手」と見なしている。

台湾周辺を巡回

  白書は中国の軍艦や軍用機による最近の台湾周辺の巡回も取り上げ、一連の活動は蔡英文総統の民主進歩党と絡ませ台湾独立派への「厳重な警告」だと記した。

  南シナ海情勢については、地域の国々が適切にリスクや差異を管理する中で、「おおむね安定、改善が進んでいる」と分析。中国は米海軍による航行増が不安定化要因だと主張。一方、中国が埋め立てた岩礁に軍を配備し、軍事拠点化を進めていると米国は批判している。

  白書によれば、軍事費の対国内総生産(GDP)比は17年に1.26%へと低下。ピーク時の1979年は5.43%だったという。

原題:China Says U.S. Undermining Global Stability in Defense Report(抜粋)

(詳細を追加し更新します.)
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