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日産:4-6月期の営業益9割減との報道に「近い数値」を想定

更新日時
  • 今期は4期連続減益の見通し、西川社長が会見で今後の方針説明
  • 早期退職含め1万人超の人員削減、従来の4800人から積み増し-共同

日産自動車は24日、4-6月期の営業利益が前年同期と比べて9割近く減少したようだと報じられたことを受けて、「おおむね報道内容に近い数値を想定」しているとのコメントを発表した。

Nissan, Renault and Mitsubishi Motors Heads Hold News Conference as Ghosn Seeks to Regain Clout

日産自動車の横浜本社

  同社は25日午後4時に4-6月期の決算を発表する予定で、例年とは異なり西川広人社長兼最高経営責任者(CEO)が直接会見に臨んで再建に向けた追加の合理化策も明らかにする。同社ではカルロス・ゴーン前会長を巡る一連の問題後、業績が急速に悪化している。

  日本経済新聞は24日の電子版で同期の営業利益が約9割落ち込んで数十億円規模にとどまったようだと報道。主力市場の米国での販売不振などが要因としている。日産は、25日夕方開催予定の取締役会決議を受けて決算を公表するとしている。

  ブルームバーグが集計したアナリスト6人による4-6月期の営業利益予想の平均値は372億円と前年同期比で66%の大幅減になるとみている。純利益の予想平均値は346億円。売上高も2兆6300億円と微減となる見通し。

  日産は5月、今期(2020年3月期)の営業利益見通しを前期比28%減の2300億円と発表した。4期連続の減益でリーマン・ショックで営業赤字となった09年3月以降で最も低い水準となる。

  西川社長は不振の背景にゴーン前会長時代の無理な拡大路線があったとして余剰生産能力を10%縮小して生産効率を向上させるほか、世界で4800人の人員削減を通じて年間300億円の削減効果を図るなどとしていた。

  その後、西川社長は7月に追加の再建策を公表する方針も明らかにした。日産では第1四半期の決算では例年、財務担当の役員が会見を担当していたが、今年は西川氏本人が出席して自ら今後の方針を明らかにする。

  共同通信は23日、日産が早期退職なども含めて世界で1万人超の人員削減を計画していると、報じた。業績立て直しに向けて生産体制を見直すためで、5月に公表した4800人から大幅に積み増すとしている。

  同社の監査委員会委員長を務める永井素夫社外取締役は24日、横浜市内で記者団に対し、いかに日産を活性化させるかというシナリオをベースにした人員削減となり、「単純なリストラではないと思っている」と話した。

  広報担当の奥田浩司氏は人員削減の規模が1万人超と報じられたことについて、「臆測についてはコメントできない」と述べた。

(永井取締役のコメントを第9段落に追加して記事を更新します.)
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