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Photographer: Bloomberg/Bloomberg

ファンドマネジャーのキャリア脅かす「みんなで渡れば怖くない」心理

  • 「うまく行っているものを買う」、「人と違うことはしない」
  • 「バリュエーションは気にしない」の3つの標語に基づいて動く
Pedestrians stand in front of monitors displaying the U.S. Dollar (USD) and Euro (EUR) exchange rate outside Morgan Stanley & Co. headquarters in the Times Square neighborhood of New York, U.S., on Monday, April 8, 2019. U.S. stocks pared losses as investors awaited signs of progress in the trade war with China ahead of the latest corporate earnings season.
Photographer: Bloomberg/Bloomberg

プロのファンドマネジャーの間で古くから言われているのは、IBM株を買ったために解雇されることはない、という格言だ。しかし2019年には、こうした集団心理の危険性が株式運用者のキャリアをリスクにさらすかもしれない。

  バンク・オブ・アメリカ(BofA)は、多数のファンドが同じ銘柄に群がることのリスクを指摘する。同行のデータによると、モメンタム取引の流行に関連した極端な例として、過去12カ月の値上がりが最も速い銘柄のバリュエーションは通常の25%増しになっている。

  リスク回避と集団心理は目新しいことではないが、アクティブファンドが人気の高い銘柄を値段にかかわらず買おうとする意欲は極端なレベルになっている。サビタ・スブラマニアン氏らBofAのストラテジストらによれば、ファンドマネジャーらは 「うまく行っているものを買う」、「人と違うことはしない」、「バリュエーションは気にしない」の3つの標語に基づいて動いているようだ。

Chase winners, shun risk and ignore valuation

  コンセンサスに反することへの恐怖があまりにも広がっているため、異なるファンドのポートフォリオがかつてないほど似通っている。BofAが投資信託とヘッジファンドの保有上位50銘柄を分析したところ、重複ぶりが過去最高水準に近いことが分かった。

  確かに、誰もが同じミスを犯しているなら、自分だけが厄介に巻き込まれることは避けやすい。しかし、それはファンドマネジャーのキャリアの安全を保証しないとスブラマニアン氏は言う。同氏に言わせれば、勝ち組を追いかけてリスクを回避するこうした流行も「キャリアリスク」だ。その証拠に、6月はファンドが敬遠していたバリュー株と高リスク株のグループが、BofAのデータによると10%値上がり。ファンドの成績は市場に比べ悪化した。

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原題:Danger Lurks for Stock Managers Chained to Crowded Trades(抜粋)

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