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アスクル社外取、ヤフーの社長退陣要求は「ガバナンス無視」

更新日時
  • 現場は混乱、企業価値にマイナスと戸田独立社外取締役
  • JPX社外取として「座視できない」-アドバイザーの久保利弁護士

アスクルの独立役員会は23日午後に会見し、戸田一雄・独立社外取締役は筆頭株主ヤフーによる岩田彰一郎社長の退陣要求について、「上場会社のガバナンスを無視している」と非難した。

  戸田氏は会見で、ヤフーの要求には株主総会直前に本人から辞任を申し出させることで指名・報酬委員会の議論を回避し、トップ人事を決めようとする意図がうかがえると指摘。「現場は混乱、企業価値にマイナス」だと述べた。

  また、独立役員会アドバイザーの久保利英明弁護士は、「ガバナンスというのは資本市場を機能させるために重要なファクター」だと述べ、日本取引所グループ(JPX)の社外取締役を務める立場として、この問題を「座視しているわけにはいかない」と語った。

  アスクル社外取の会見内容についてヤフーに電話取材を試みたが、現時点でコメントは得られていない。

Inside the Tokyo Stock Exchange As Japanese Stocks Bounce Back

上場企業のガバナンス問題に発展したヤフーとアスクルの対立

Photographer: Toru Hanai/Bloomberg

  ヤフーはアスクルの45.1%の株式を保有し、8月2日に開かれる株主総会では岩田社長の取締役再任に反対する方針だ。業績の早期回復と経営体制の若返りが理由としている。これに対しアスクルは、ヤフーが日用品のインターネット通販サービス「LOHACO(ロハコ)」の譲渡を求めたなどとし、資本業務提携を解消したい考え。

  アスクルは1993年にオフィス用品の通販サービス会社として創業し、2012年にヤフーと資本提携した。ヤフーは18日、アスクル会見後の発表で、ロハコの事業譲渡について「アスクルの下で運営していくことが最良」とした上で、今後も「譲渡を申し入れる方針はない」と明言した。

  同じくアスクル独立役員会アドバイザーの松山遥弁護士は、両社の関係について「1月から6月の経緯を見ると、信頼関係は損なわれている。ロハコ事業で協力できる状況にない」との認識を示した。

(2段落以降に会見の詳細を追記します.)
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