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欧州、のろのろ運転でトランプ氏と対決-大統領選終盤へ時間稼ぎ

欧州連合(EU)のペースが遅いのは昔から有名だが、トランプ米大統領が仕掛ける貿易戦争と対決するにはちょうどいいかもしれない。

  欧州製自動車への関税引き上げなど米国からの脅しが消えない中で、2020年の米大統領選が近づくにつれ、トランプ氏が攻撃性を潜めるようになるのではないかとの期待がEUの一部にある。EUが農産品をはじめ米国の輸出品を狙って報復に出る場合、大統領選での票に響きかねないことが理由だ。

  米欧は現在、大きな枠組みでの貿易協定締結を目指すという名目で、気まずい休戦状態にある。欧州政府の関係者2人によると、欧州はトランプ政権が選挙運動に大わらわで欧州との対立どころではなくなる展開を見込み、現状維持を保つため貿易交渉を選挙期間の終盤へとずれ込ませる戦略を描いている。

  それでも交渉が前進しているとの印象を与えるため、欧州は規制上の連携など重要度の低い問題で限定的な譲歩をする用意があると、議論が公になっていないことから匿名を希望した関係者が述べた。もっと大きなゴールは米欧関係を20年の大統領選後にリセットすることで、トランプ氏の敗北に事実上賭けた外交戦略だという。

  ただ、トランプ氏が欧州の思惑通りの行動をとるとは限らない。選挙が近づくにつれ、さらに保護主義的な措置を示唆して熱心な支持者に訴える可能性など、欧州の戦略にはリスクもつきまとう。

Major Challenge

If U.S. car tariffs are introduced, 8.6% of euro-area transport industry output is at stake

Source: OECD TiVA, Bloomberg Economics

原題:Europe Plans to Use the U.S. Election to Beat Trump’s Trade War(抜粋)

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