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第一生命H:年金運用で信託牙城食い込む-受託1.5兆円目指す (訂正)

訂正済み
  • 利回り約束しない新商品を投入、リスク抑制しリターン最大化
  • グローバル株式と債券対象に先物やETF活用しクオンツ運用

第一生命ホールディングスは、予定利回りを約束しないで運用する企業年金の預かり資産を現行の1兆2000億円から、2021年3月までに1兆5000億円への増額を目指す。

  超低金利環境にあって生保は、メインに据える利回りを約束する運用受託が難しくなっている。こうした中で第一生命は英国の関連運用会社ジャナス・ヘンダーソンと共同開発した企業年金向けの新商品を4月に投入した。利回りを約束しないタイプだ。

Dai-Ichi Life Holdings President Seiji Inagaki Interview

稲垣社長

Photographer: Komaki Ito/Bloomberg

  稲垣精二社長(56)は17日のインタビューで、この商品について、ジャナス・ヘンダーソンンのチーフ・インベストメント・ストラテジストでノーベル経済学賞を受賞したマイロン・ショールズ氏が開発に関与したとし「価格下落リスクを抑制してリターンを最大化するようなクオンツ運用で価値提供できるもの」と説明。生保は利回りを約束する一般勘定を中心に商品提供しているが信託銀行がシェアを握る年金運用に「アグレッシブにしっかり入っていきたい」と語った。

  第一生命が4月に投入した商品「第3総合口」はグローバル株式と債券を投資対象に、先物や上場投資信託(ETF)を活用したクオンツ運用を行う。国内短期金利に年率5%程度を上乗せした収益と、リスク水準6ー7%の運用を目指す。みずほフィナンシャルグループと共同出資するアセットマネジメントOneの投資助言で5年前から提供している「第2総合口」は、リスク分散を重視し目標収益は年率3%程度、リスクは3-4%となっている。

  一方、老後資金問題に関連して稲垣社長は、公的年金以外に2000万円の蓄えが必要と試算した金融審議会ワーキンググループの報告書は「人生100年時代におけるリスクを再認識する良いきっかけになったと思う」と述べた。低金利の運用環境下で、寿命は伸びており、「より多くの資産が必要というのは事実だと思う」と話した。

(会社からの申し入れにより、第4段落の「第2総合口」の提供時期を5年前に訂正します)
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