コンテンツにスキップする

7月19日の海外株式・債券・為替・商品市場

欧米市場の株式、債券、為替、商品相場は次の通り。

◎NY外為:ドル上昇、0.5ポイント米利下げ観測後退-米中協議好感

  19日のニューヨーク外国為替市場では、ドルが上昇。ニューヨーク連銀のウィリアムズ総裁のハト派的な発言は今月会合での政策行動の可能性に関するものではないとする同連銀の説明を受け、今月の0.5ポイント利下げ観測が後退した。米紙ウォールストリート・ジャーナル(WSJ)が米金融当局は小幅な利下げを示唆していると報じたことで、ドル高が加速したものの、WSJは当局者の新たな発言を引用しているわけではない。

  • ニューヨーク時間午後4時32分現在、ブルームバーグ・ドル・スポット指数は0.4%上昇。一方、ユーロは下げが目立った。ドイツの生産者物価指数が市場予想を下回った
    • 円とスイス・フランは下げ幅を縮小。イランの革命防衛隊がホルムズ海峡で英国の石油タンカーを拿捕(だほ)したと伝わったことが背景
  • 米国債利回りは上昇。フェデラルファンド(FF)金利先物市場では7月会合での約0.31ポイント利下げが織り込まれている。前日は0.5ポイント利下げに傾斜していた
    • 10年債利回りは3ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上昇の2.05%。2年債利回りは6bp上昇して1.82%
    • ウィリアムズ総裁は18日の講演で、景気悪化の兆候が顕在化した時点で迅速に行動すべきだと発言。NY連銀は同日、この発言について「20年間の研究に基づく学術的なスピーチだった」と説明した
    • トランプ米大統領は最初の同総裁発言が好ましいとし、米金融当局は「量的引き締めをやめるべきだ」と述べた
  • 米通商代表部(USTR)のライトハイザー代表とムニューシン米財務長官は中国当局者と電話で協議した。先月の米中首脳会談以降、2回目となる
    • トランプ氏はムニューシン長官と中国側との電話協議は非常に良好だと述べた
  • ドルは対ユーロで0.5%高の1ユーロ=1.1219ドル。対円では0.4%上げて1ドル=107円73銭

欧州時間の取引

  円がドルに対して下落。積極的な米利下げの観測が後退したほか、米中貿易協議に進展の兆しが見られることで、リスク選好の動きが強まった。
原題:Dollar Posts Weekly Gain as Bets on 50BP Cut Fade: Inside G-10(抜粋)
Yen Dips as Risk Appetite Grows, Dollar Recovers: Inside G-10

◎米国株・国債・商品:株反落、イランの英タンカー拿捕で緊張高まる

  19日の米国株相場は反落。ペルシャ湾での緊張悪化や、米利下げ幅が0.25ポイントにとどまるとの観測が背景にある。主要株価指数は週間でも下落した。米国債利回りとドルはこの日上昇。

  • 米国株は反落、ペルシャ湾での緊張悪化や米利下げ幅巡る観測で
  • 米国債は下落、10年債利回り2.06%
  • NY原油は5日ぶり反発、イランによる英タンカー拿捕で
  • NY金は3日ぶり反落、NY連銀総裁発言の趣旨明確化でドル上昇

  S&P500種株価指数は一時の上げから反転。イラン革命防衛隊がホルムズ海峡で英船籍のタンカーを拿捕(だほ)したとの報道に反応した。トランプ米大統領はこの件に関して「英国と連携する」と述べた。

  インディペンデント・アドバイザー・アライアンスの最高投資責任者(CIO)、クリス・ザカレリ氏は「市場が確実性を重視するのは明らかで、中東で対立が起きれば世界の経済や株式にとってマイナスだ。特に、世界における原油やモノの流れを制限し得る対立であればなおさらだ」と指摘。「このニュースを受けて市場で売りが広がったのは、それが理由だ」と述べた。

  S&P500種株価指数は前日比0.6%安の2976.61。ダウ工業株30種平均は68.77ドル(0.3%)下落の27154.20ドル。ナスダック総合指数は0.7%下げた。米国債市場では、ニューヨーク時間午後4時50分現在、10年債利回りが3ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上昇し2.06%。

  ニューヨーク原油先物相場は5営業日ぶり反発。イランによる英タンカー拿捕で、重要な原油輸送路に影響が出るとの懸念が強まった。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)先物8月限は33セント(0.6%)高の1バレル=55.63ドル。ロンドンICEの北海ブレント9月限は83セント上げて62.76ドル。

  ニューヨーク金先物相場は3日ぶり反落。ニューヨーク連銀がウィリアムズ総裁の18日の講演内容を巡り、発言の趣旨を明確にする説明を行ったことを受けてドルが上昇。代替資産としての金の需要が後退した。ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物8月限は0.1%安の1オンス=1426.70ドル。

  市場ではこの日、米金融当局による0.5ポイント利下げの予想が後退した。セントルイス連銀のブラード総裁は、7月の0.25ポイント利下げを支持する考えを示した。

  株式市場で個別銘柄を見ると、アメリカン・エキスプレスが安い。4-6月(第2四半期)は、カード保有者による特典利用で生じる費用が大幅に増えた。ボーイングは上昇。運航停止となっている737MAXに関連し49億ドルの特別費用を計上する方針を発表。この費用額は一部の市場予想と一致した。
原題:Stock Losses Deepen on Iran Tension; Dollar Climbs: Markets Wrap(抜粋)
Oil Jumps as Seizure of Tanker Escalates Persian Gulf Tensions
PRECIOUS: Gold Ends Lower Amid Debate on Fed Interest-Rate Cut

◎欧州債:イタリア債が下落、総選挙巡り副首相が不確実性示す

  19日の欧州債市場でイタリア債が下落。同国の連立政権を組む「同盟」の当局者がサルビーニ副首相は早期総選挙の実施を決めかねていると述べたことが背景。

  • イタリア債はベアスティープ化した。10年債利回りは一時9ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上昇
  • ドイツ債は中期債中心に上昇。中核国債は準中核国債を上回るパフォーマンスだった
  • 英国債は上昇
  • ドイツ10年債利回りは1bp下げてマイナス0.32%、フランス10年債利回りは1bp下げて0.07%。イタリア10年債利回りは5bp上げて1.61%
  • ユーロ参加国の国債利回りとスプレッドの一覧はこちらをクリックしてください

原題:Italian Bonds Fall on Election Uncertainty; End-of-Day Curves(抜粋)

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中 LEARN MORE