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【日本株週間展望】軟調、業績不安で様子見ムードー円高が重し

  • 日米企業の4-6月決算本格化、東エレクや日産自など
  • 最高値圏にある米国株の調整で日本株に煽りもーニッセイ基礎研

7月4週(22ー26日)の日本株は軟調な展開が予想される。日本と米国で主要企業の決算発表が相次ぎ、景気や企業業績の先行きを見極めたいとのムードが強まる。米利下げ観測の高まりから為替相場が円高で推移しており、積極的な買いは入りにくい。
  
  主要企業の4ー6月期決算の発表が本格化する。24日は信越化学工業や日本電産、キヤノン、25日は日産自動車やオムロン、ディスコ、日立建機、26日は東京エレクトロン、キーエンスなど。自動車向けやスマートフォン部品を手掛けるNOKが決算発表を前に通期計画を下方修正したほか、キヤノンは今期2度目の下方修正の可能性と報じられるなど、業績不安が広がっている。大和証券は「製造業を中心に業績悪化が懸念される」とし、株価面で悪材料出尽くし感が強まるかがポイントになるという。

  米国では24日にキャタピラー、フェイスブック、25日にアルファベット、インテルなどが決算発表の予定。経済指標では23日に6月の中古住宅販売件数が公表され、市場予想は前月比0.1%増と前回の2.5%増から鈍化する見込み。金利低下が進む中で住宅統計の低迷は景気減速のシグナルと受け取られるため要注意。このほか、25日には利下げ観測が強い欧州中央銀行(ECB)が政策金利を発表する。第3週の日経平均株価は週間で1%安の2万1466円99銭と続落した。

日経平均株価の推移

≪市場関係者の見方≫
ニッセイ基礎研究所の井出真吾チーフ株式ストラテジスト
  「軟調な展開を予想する。米国株は利下げ観測の高まりだけで最高値圏にあるが、厳しい企業業績を受けて調整に向かいやすく、日本株はそのあおりを受ける可能性がある。米S&P500種株価指数ベースでみると7-9月期以降のアナリスト純利益予想は下方修正が相次いでいるほか、PERは17倍台超と、昨年10月の株価急落直前に付けていた16.9倍に対して割高感が意識される。日本企業の決算では、為替の円高推移や景況感の悪化から通期計画は良くても据え置きで、株価の押し上げ材料には力不足だろう。日経平均の予想レンジは2万0600ー2万1600円」

みずほ証券の倉持靖彦投資情報部長
  「企業決算に対する市場の織り込み度合いを探る週で、もみ合いを想定している。米企業の4-6月期は微減益なのに対し、日本企業は円高も響いて2桁減益が見込まれ、上期も2桁減益となる可能性がある。個別企業で濃淡はあるにせよ、全体として厳しい。米国株も上昇ペースが鈍ってもおかしくない。ただ、世界的に金融引き締めから緩和へと向かい、10-12月以降は世界の企業増益率が改善してくるとなれば、業績期待もついてくる。機関投資家と個人のポジションも過大とはなっていないため、下値も大きくないだろう」

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