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Photographer: Victor J. Blue/Bloomberg

ウォール街に「様子見」の呪い、1-6月トレーディングが10年で最悪

  • 米主要銀行の幹部はそろって顧客の「様子見」を理由に挙げた
  • 相場は上昇で、銀行にとってのゴルディロックス不明との声も
A Wall Street sign hangs in front of the New York Stock Exchange (NYSE) in New York.
Photographer: Victor J. Blue/Bloomberg

ウォール街の大手銀行のトップらは4-6月(第2四半期)決算発表後の投資家への説明でそろって、トレーディング業務の顧客について「様子見」という言葉を使った。

  ゴールドマン・サックス・グループのデービッド・ソロモン最高経営責任者(CEO)は過去2四半期にこの言葉を使っている。JPモルガン・チェースシティグループ、 モルガン・スタンレーのCEOらもこれに倣い、1-6月(上期)のトレーディング収入が10年余りで最悪だったのは、ヘッジファンドなど投資家の「様子見」が理由だなどと説明した。

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  貿易戦争の行方や米金融政策を巡る不透明感が顧客を一段と慎重にさせているが、この種のマクロ経済イベントは過去において、取引を不活発にさせるよりもむしろ促してきた。相場が急落しているわけでもなく、株式と債券は値上がりしている。

  モルガン・スタンレーのジョン・プルーザン最高財務責任者(CFO)は、「このような市場環境で伝統的に起こることが見られない」と首をひねる。「ポートフォリオのポジションを変更している人は少ないし、レバレッジも増えていない」と18日のインタビューで語った。

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  幾つかの要素が近年、トレーディング業務の重しになってきた。最も活発に取引する顧客であるヘッジファンドが、成績低迷のため資金流出に見舞われている。新規則が、銀行が自己勘定で取引する能力と意欲を抑えている。そして、技術進歩が多くの取引分野でスプレッドを縮小させた。

  ウォール街の銀行はここ数四半期、ボラティリティーが高過ぎるという不満と低過ぎるという不満の間を行き来してきた。エドワード・ジョーンズのアナリスト、ジム・シャナハン氏は「銀行にとって何がゴルディロックス(適温)のシナリオなのか、よく分からない」と述べている。

原題:Wall Street’s Trading Desks Endure Worst First Half in a Decade(抜粋)

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