コンテンツにスキップする

話題株:スクリンHが10%高、半導体関連に需要底入れ期待の買い

  • スマホ低迷や米国のファーウェイ制裁かわし、売り上げ回復の兆し
  • 関連日本株の第1四半期以降の下落は買い機会を提供とジェフリーズ

世界的に広がる半導体低迷を巡る懸念が和らいでいる。スマートフォンの低迷や米国による華為技術(ファーウェイ)への制裁措置による影響をかわし、第5世代(5G)移動通信ネットワーク関連の最先端チップの需要に関心が高まっている。

  19日の東京株式市場で半導体製造装置やメモリー関連銘柄に買いが膨らんでいる。半導体試験装置などの製造を手掛けるスクリンHは一時10%高の5620円と急伸。このほかにもアドテスト株が6.8%高、東エレク株が5%高、ディスコ株が5.8%高など、4月末以来の高値水準まで戻した。

Advantest Plant Tour

半導体テスターの製造ライン

Photographer: Tomohiro Ohsumi/Bloomberg

  半導体の受託生産で世界最大手の台湾積体電路製造(TSMC)が18日発表した見通しが、半導体の停滞不安を後退させた。売上高見通しは91億-92億米ドル(約9800億-9910億円)と市場予想の約89億米ドルを上回った。魏哲家最高経営責任者(CEO)は台北で記者団に対し、同社のビジネスは底入れし、7-12月(下期)については「非常に力強い需要を見込んでいる」と話した。

  これを受けて、米国株式市場でも関連株が軒並み上昇。アプライド・マテリアルズ株は4.2%上昇し、ラムリサーチは3.4%高、マイクロン・テクノロジー株は3.0%上昇した。フィラデルフィア半導体株指数(SOX)は1.5%上昇した。

底深さへの懸念後退で回復の兆し

  ジェフリーズ証券の中名生正弘アナリストはリポートで、TSMCの決算を受け、半導体売り上げは底の深さに対する懸念が後退し、回復の兆しが見えたとの見方を示した。一方でメモリについては在庫調整が徐々に進行するが、依然として水準は高いため投資の回復は緩やかになると指摘。市場全体が徐々に回復していることを考慮すると、アドテストや東エレクなど日本市場の半導体関連株の第1四半期以降の下落は、買いの機会を提供することになると述べた。

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中 LEARN MORE