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イランは対応に余念なし、トランプ氏再選覚悟-外相インタビュー

  • ザリフ外相、トランプ大統領によるメキシコや北朝鮮への対応に言及
  • ショーのための首脳会談にイランは関心持たず-ザリフ氏

イラン指導部はトランプ米大統領が再選される状況に備えるとともに、メキシコと北朝鮮の2カ国がトランプ氏との交渉でどう扱われたかに留意している。

  17日にブルームバーグ・ニュースのジョン・ミクルスウェイト編集主幹とのインタビューに応じたイランのザリフ外相は、トランプ氏が「再選される確率は50%よりも高い。だからあと6年は彼とやり合う必要がある」と述べた。

  両国関係の行き詰まりが続く中、トランプ大統領は18日にホワイトハウスで記者団に、イランが米国の制裁で「とてつもない問題」を抱える中、取引を急ぐ必要はないと発言。 「迅速に何かすることもできるし、時間をかけることもできる。私は急いではいない」と語った。

  米当局者は前提条件なしで交渉を受け入れる姿勢を示す一方、イラン政府は原油輸出を妨げ経済を弱体化させた制裁措置の緩和を望んでいる。ザリフ外相はイラン政府が考慮する事例として、米国の隣国で同盟国かつ主要貿易相手国であるメキシコの扱いに言及。トランプ大統領が最近、不法移民の流入を巡り新たな貿易上の制裁も辞さない姿勢を示したことについて同外相は、「北米自由貿易協定(NAFTA)再交渉の後、トランプ氏は新たな要求を掲げ、メキシコに一層の譲歩を強要した。『自分の物は自分の物だが、相手の物は交渉可能だ』と常に考えているようだ」との見方を示した。

ブルームバーグのミクルスウェイト編集主幹のインタビューにニューヨークで応じたイランのザリフ外相

  トランプ政権が2015年のイラン核合意から離脱した後、イランは合意順守で経済的恩恵を受け続ける約束を欧州諸国に果たすよう迫っている。ザリフ外相は、欧州がコミットメントを履行するまでは、イランには合意で定められた水準以上にウラン濃縮を続ける権利があると言明した。

  同外相はまた、イランに核兵器を製造する計画はないと主張する一方で、同国が北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長よりも米国との協議にはるかに真剣に取り組んだと指摘。2015年の核合意と昨年シンガポールで行われた米朝首脳会談での漠然とした宣言を比べ、「われわれは2ページの文書ではなく150ページの文書をまとめた」と語った。

  また、イランはトランプ大統領の別荘での会談といった、いわゆるショーのための首脳会談には関心を持たないと説明。「最高指導者(のハメネイ師)が国を離れることはない」と述べ、米国による協議再開に向けた対応を見守る考えを示した。

原題:Iran Knows It Can’t Bet on Trump 2020 Defeat as Sanctions Bite(抜粋)

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