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超長期債が下落、需給緩和や米長期金利上昇でー中期ゾーンは底堅い

更新日時

債券市場では超長期債が下落。超長期ゾーンの入札が続く中で需給が緩んでいることや、米国の長期金利が時間外取引で上昇に転じたことで、売りが優勢になった。一方、米国の早期利下げへの期待の強まりなどを背景に中期ゾーンは底堅く推移した。

  • 新発30年物63回債利回りが0.37%、新発40年物12回債利回りは0.405%と、それぞれ前日比1ベーシスポイント(bp)上昇
  • 新発2年債利回りは0.5bp低いマイナス0.205%、新発5年債利回りは横ばいのマイナス0.23%
  • 長期国債先物9月物の終値は前日比1銭高の153円56銭。午後に153円65銭まで上昇した後、一時下落に転じる

市場関係者の見方

野村証券の中島武信シニア金利ストラテジスト

  • 超長期ゾーンは今週の20年債入札の結果が強く、その後のラリーを想定していた人も少なくなかったが相場は伸びず、今の水準を追いかけて買うような感じではない
  • 月末の米連邦公開市場委員会(FOMC)を見極めて、来月から動こうと考えている国内投資家も多いのではないか
  • 米金利の低下に比べて国内金利の低下は限られ、海外勢が買う中期ゾーンでは米国債対比でドル建て日本国債の妙味が高まった面も

みずほ証券の松崎涼祐マーケットアナリスト

  • 来週に40年債入札を控えている上、その後は26日まで日本銀行の超長期債オペがなく、超長期ゾーンはどうしても需給が緩みがち

背景

  • 米金融当局者2人が予防的な利下げの必要性を主張。その後、NY連銀は同連銀総裁の講演が政策行動の可能性に関するものでないと発表
  • 18日の米10年国債利回りは同2bp低下の2.02%程度で終了。この日の時間外取引は2.05%程度まで上昇

流動性供給入札

  • 対象は残存期間1年超5年以下
  • 応札倍率は4.80倍、前回の同年限入札は4.87倍
  • 最大利回り格差マイナス0.009%、平均利回り格差マイナス0.009%
  • 野村証の中島氏
    • 利回り格差は直前の水準と比べて若干強めで、中期ゾーンの堅調と整合的な結果
  • 備考:過去の流動性供給入札の結果一覧

新発国債利回り(午後3時時点)

2年債5年債10年債20年債30年債40年債
-0.205%-0.230%-0.135%0.230%0.370%0.405%
前日比-0.5bp 横ばい+0.5bp+0.5bp+1.0bp+1.0bp
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