コンテンツにスキップする

不動産CLOに積み上がるリスク-需要増大とともにローンの質低下

  • CLOに組み込まれるローン債権に短期で投機的なものが増えている
  • 今年は急速に増え、年初来で90億ドル相当が発行されている

金融危機前の時代に使われていた不動産業界の資金調達手段が復活している。人気も高いがリスクも高まっている。

  商業用不動産ローンをまとめたローン担保証券(CLO)に組み込まれるローン債権に、短期で投機的なものが増えている。これらのローンの裏付けとなっている不動産は、商業用モーゲージ担保証券(CMBS)など、より伝統的な資金調達手段には不適格なものだ。例えば、改装工事を経てテナントを募集中の空オフィスビルなどだ。

  こうした不動産の所有者は損失が膨らみローンのリスクは高まっているが、利回りを求める投資家は急成長しているこの小規模な市場になだれ込んでいる。需要の高まりは、約10年ぶりの利下げに近づく米連邦準備制度が金融市場の一角のバブルを一段とあおるリスクを浮き彫りにしている。マネーマネジャーらは高利回りと低リスクという無理な組み合わせを求めており、これは10年前にサブプライム住宅ローン証券の需要をあおったのと同じ願望だ。

  ブルームバーグがまとめたデータによると、2018年には約144億ドル(約1兆5500億円)相当の商業用不動産CLOが発行され、17年比80%増、16年比では658%増だった。今年はさらに急速に増えており、年初来で90億ドル相当が発行された。

  需要の高まりに伴い、不動産CLOにまとめられるローンの質は低下していると、クロル・ボンド・レーティング・エージェンシーとムーディーズ・インベスターズ・サービスが指摘している。

Rapid Growth

CRE CLO sales on pace to exceed last year's supply

Data compiled by Bloomberg

原題:Risk Is Ramping Up in Property CLOs Revived After the Crisis(抜粋)

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中 LEARN MORE