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トランプ大統領が介入してもFRBの協力なければドルは下がらず

  • ドル高について何とかしたい考え、大統領は繰り返し表明
  • FRBが協力する保証なし-財務省も介入を望んでいるか不明

トランプ米大統領が本当にドル安を望むなら、米連邦準備制度理事会(FRB)の協力が必要だ。

  大統領は最近、ドル高について何とかしたい考えを繰り返し口にしている。今月には欧州と中国は「為替操作ゲーム」を行っているとし、米国も対抗して行動しなければカモにされ続けるばかりだとツイートした。ドルの強さが経済成長を鈍らせる恐れがあるとFRB理事候補に訴えるなど、目に見えないところでもドル安を望む姿勢を匂わせている。

FRBが利上げをしなければ相場はもっと高かったと語るトランプ大統領

Source: Bloomberg)

  しかし政権当局者らは、ドルを動かすためにはFRBが政策に同意し、明確に支持を表明することが必要だと考えている。事情に詳しい関係者が明らかにした。米財務省とFRBはドル相場を誘導するため、1998年と2000年と11年の3回の介入を協力して行った。

Meeting Of The Financial Stability Oversight Council

パウエルFRB議長とムニューシン財務長官

bloomberg

  しかし今は、トランプ大統領が財務省にドル売りを指示しても、FRBが協力する保証はない。財務省も、介入を望んでいるかどうかは不明だ。ウォール街は最近、介入の可能性について多数の分析を発表しているが、ほとんどの場合、それは中心的シナリオというよりテールリスクと見なされている。

  仮に財務省が介入したとしても、FRBが傍観すれば市場に送られるシグナルは弱くなると、PGIMフィクスト・インカムのチーフエコノミスト、ネイサン・シーツ氏は指摘する。

  「FRBが参加しなければ介入の信頼性が損なわれる」と、オバマ前政権で財務次官(国際問題担当)を務めた同氏は述べ、FRBの関与は「介入がファンダメンタルズによって正当化されるという議論を強化する」と説明した。

  ホワイトハウスとFRBの報道官はコメントを控えた。

原題:White House Knows It Needs the Fed to Make a Dent in the Dollar(抜粋)

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