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Photographer: Alex Kraus/Bloomberg

ドイツ銀、デジタル革命に「逆行」か-テク支出今年ピークに減少へ

  • テクノロジー支出は今年の42億ユーロから22年は29億ユーロに減る
  • 「勝つためには金を使う必要がある」とJPモルガンCEO
The Deutsche Bank AG logo sits on the bank's headquarters in the financial district in Frankfurt, Germany, on Thursday, April 25, 2019. Deutsche Bank and Commerzbank AG ended talks on a historic tie-up, throwing the future of the lenders into question after a series of failed turnaround plans.
Photographer: Alex Kraus/Bloomberg

ドイツ銀行の経営再建に向け、クリスティアン・ゼービング最高経営責任者(CEO)が打ち出した再編策の本質は、ライバルに追い付きながらテクノロジー関連支出を減らすことができるというもので、時代に「逆行する投資」のような印象を受ける。

  金融のデジタル革命が加速する状況にもかかわらず、ドイツ銀のテクノロジー支出は今年の42億ユーロ(約5100億円)をピークに2022年には29億ユーロに減る予定だ。

  インディペンデント・リサーチのマネジングディレクター、ピエール・ドラッハ氏(フランクフルト在勤)は「ドイツ銀はテクノロジー支出を恐らく増やしたいのだろうが、リストラの別の部分に資金が必要だ。今の段階で欧州の銀行が米国勢に追い付くことは不可能に近い」と指摘した。

Digital Costs
Deutsche Bank AG's Slump Deepens

Christian Sewing

Photographer: Krisztian Bocsi/Bloomberg

  ゼービング氏のチームは、同氏の前任者が「時代遅れで不十分」と呼んだ情報ネットワークの問題解決が前進したと主張する。何年も続いた拡大路線の結果、相互のコミュニケーションが取れず適切に業務を監視できないシステムが残った。

  2008年以降、法的決着や制裁金の支払いに約185億ドル(約2兆円)を支払ったドイツ銀は、過去の内部統制の機能不全が脆弱(ぜいじゃく)なシステムに一部起因していたと示唆している。

  ドイツ銀がシステムの維持・更新のための今年の予算として計上する42億ユーロという金額は、米銀JPモルガン・チェースの115億ドルと比べるとわずかな額にすぎない。同行のジェイミー・ダイモンCEOは、新たなテクノロジーで「勝つ」ためには「金を使う必要がある」と16日に語った。

原題:Deutsche Bank Cutting Tech Spending as Digital Revolution Rages(抜粋)

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