コンテンツにスキップする

バリュー株に千載一遇の好機-JPモルガンのコラノビッチ氏

  • バリュー株に対して低ボラティリティー株は前代未聞のバブル状態
  • ちょっとしたきっかけが「カスケード効果」を生む可能性

表面上は穏やかな株式市場だが、水面下では2つのグループのせめぎ合っている。うまくやれば、相場が転換した時にほぼ前代未聞の収益を得る機会がある。

Marko Kolanovic

マルコ・コラノビッチ氏

Source: Bloomberg

  しかしそれは今ではないと言うJPモルガン・チェースのクオンツ投資家マルコ・コラノビッチ氏によれば、夏が過ぎればチャンスだ。市場の平和が終わったら、資金のあるトレーダーは、2つのグループの相対的パフォーマンスに合わせたコンバージェンストレードのポジションを組むべきだ。

  グループの1つは、ファンダメンタルズに対して割安な銘柄と定義されるバリュー株。もう1つは低ボラティリティー株で、価格変動の小さいこのグループは今、大人気だ。

Value and low volatility stocks have been going in opposite directions

  成長株や市場全体に対してほぼ永久に出遅れているように見えるバリュー株の予想株価収益率(PER)は現在14.4倍。ブルームバーグがまとめたデータによると、これは低ボラティリティー株に対して33%割安で、この格差は過去最大に近い。

  コラノビッチ氏らJPモルガンのストラテジストはリポートで、「長期的な利回り低下により、バリュー株が安くなり低ボラティリティー株が高くなる長期トレンドがあるが、ここ数カ月のほぼ垂直の動きは持続可能ではない」と分析。「バリュー株に対する低ボラティリティー株のバブル状態は現在、株式市場が現代の歴史で経験した相対評価バブルのいずれよりも大きい」と論じた。

relates to バリュー株に千載一遇の好機-JPモルガンのコラノビッチ氏

Source: JPMorgan

  コラノビッチ氏によると、2つのグループにコンバージェンス(収束)をもたらすのは、経済データの安定と米中貿易交渉の進展だ。最近のニュースによれば、貿易交渉の進展はまだ数カ月先になりそうだが、夏の間にヘッジファンドがポジションをいずれかの方向かに変化させるなどちょっとしたきっかけが連鎖反応による増幅を引き起こす「カスケード効果」を生み、低ボラティリティー株離れが生じる可能性があると同氏はみている。

原題:JPMorgan’s Kolanovic Sees Once-in-Decade Trade in Value Stocks(抜粋)

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中 LEARN MORE