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米金融当局、金利制御で新手段も-導入時期でウォール街の意見割れる

  • 6月のFOMCでは常設のレポ取引を新たに用いる可能性を議論
  • 当局からは明確な方向示されず市場関係者の見解も分かれたまま

米金融当局は、金利をコントロールするための新たな手段を巡り議論を開始した。ただ、当局が導入を決めた場合、その時期がいつになりそうかウォール街でも意見が分かれている。

  米金融当局は6月に開いた前回の連邦公開市場委員会(FOMC)で、常設のレポ取引を金融政策運営に用いる可能性を議論した。有資格の銀行が米国債などを担保に一定の金利で資金を借り入れることができる仕組みだ。主要政策金利であるフェデラルファンド(FF)金利の実効レートは、米金融当局の誘導目標レンジの上限に向けてときどき上昇する傾向があるが、こうした手段が導入されれば、実効FF金利をよりよくコントロールすることが期待できる。

Federal Reserve Board Holds Open Meeting

ワシントンの連邦準備制度理事会(FRB)本部

Photographer: Andrew Harrer/Bloomberg

  6月18、19両日のFOMC議事要旨によれば、連邦準備制度のスタッフはFOMC参加者に常設レポファシリティー(SRF)のアイデアを説明。ただ何らの結論にも至らず、SRFの目的の明確化と正味の潜在的利益の評価のため、さらなる作業が必要だと参加者は指摘した。

  当局者から明確な方向性が示されなかったことで、こうした仕組みがいつ導入されそうなのか市場関係者の見解は分かれたままで、ナットウエスト・マーケッツなどでは、そもそも必要性があるのか納得できずにいる。
  
  BMOキャピタル・マーケッツやカーバチャー・セキュリティーズのストラテジストは、SRFが年内に運用可能となり、資金調達市場の変調を和らげるのに寄与すると予想。一方、JPモルガン・セキュリティーズやライトソンICAPは12月以前の導入の可能性に懐疑的だ。バークレイズやドイツ銀行は、金融当局が年内に運用を開始できたとしても、引き続きレポ金利を制御することは不可能ではないかとみている。

原題:The Fed Might Get a New Rate Tool. Wall Street’s Not Sure When.(抜粋)

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