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Photographer: Kevin Lee/

中国債務が再拡大、昨年の借り入れ抑制から一転-景気減速の中

  • 全体の債務は対GDP比303%強、昨年1-3月は297%弱-IIF
  • 4-6月は6.2%成長-景気対策に乗り出すも債務増の代償
A highway overpass is lit up at night in Shanghai, China, on Tuesday, Jan. 26, 2010. China's electricity usage in January may increase more than 30 percent, a record for year-on-year growth, the China Securities Journal reported today, citing an unidentified official at China State Grid Corp.
Photographer: Kevin Lee/

中国当局の景気支援策によって債務が再び拡大している。習近平指導部が金融リスクの抑制で直面する課題が浮き彫りになっている。

  国際金融協会(IIF)が公表したリポートによると、家計と企業、政府部門を合わせた全体の債務は対国内総生産(GDP)比303%強となり、世界全体の債務の約15%を占めた。2018年1-3月(第1四半期)は297%弱だった。

  対米貿易戦争による影響や人口高齢化などより長期的な要因を背景に、中国の今年4-6月(第2四半期)の実質GDP成長率は6.2%に鈍化。四半期ベースで過去最低を記録した。当局は景気対策として民間セクターに与信が行き渡るよう取り組んでいるほか、国内消費の喚起にも努めており、債務増という代償を伴う。

Debt breakdown

China's total debt-to-GDP ratio nears 310% as of July 2019

Sources: IIF, BIS, Haver, National Sources, IIF estimates, Bloomberg

  いわゆる「シャドーバンキング」からの企業借り入れ抑制に向けた全面的な取り組みを進めていた昨年からは一転した状況となっている。IIFによれば、これは一定の成果を上げたが、他部門の借り入れがこれを打ち消した。債務が中国経済にかける負荷も景気減速で重くなっている。

  オーストラリア・ニュージーランド銀行(ANZ)の楊宇霆氏によると、名目GDP成長率は現時点で8%程度となっており、約11%というファイナンス規模の伸びが大きく上回っているため、債務の対GDP比は拡大が避けられないという。

Piling Up

China's debt concerns come back

Sources: IIF, BIS, Haver, National Sources, Bloomberg

  債務の再拡大は今のところ、景気減速に歯止めをかけるため中国当局が支払っても構わない代償となっているようだ。

原題:China’s Debt Growth Keeps Marching on as Economy Loses Pace(抜粋)

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