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トランプ政権、中米移民の難民申請要件を厳格化-16日に新規則発表

  • 第三国で難民申請しなかった移民を申請不適格に
  • 新規則は「明らかに違法であり速やかに提訴する」-人権団体

トランプ大統領は移民取り締まりを強化するため、南部国境経由で中米諸国などから流入する移民の大半による難民申請の受け付けを終了する。

  トランプ政権が16日に連邦公報で発表する新規則では、米国に入国する前に第三国で迫害や拷問からの保護を申請しなかった移民は難民申請の資格がないとされる。米政府の通知は「多数の根拠のない難民申請が、米国の入国管理制度に異常な負荷をかけている」とし、こうした申請が「亡命の人道的目的」を損ない、密入国を悪化させていると指摘した。

  2020年大統領選挙で再選を目指すトランプ氏は、不法移民の取り締まりをテーマの1つとして重視。先月にはメキシコに対する関税発動も辞さない姿勢を示した後、米国への移民流入防止措置を講じるよう同国に迫った。

  トランプ政権による新たな措置は、メキシコ経由で入国する全ての国からの移民に影響し、米国の長年の難民対応に逆行するもの。国境の移民収容施設での子供などの扱いを巡ってトランプ政権は民主党や移民人権団体から激しい批判を受けている。

  民主党は今回のトランプ政権のアプローチについても非難。ペロシ下院議長は 「大統領は米国への亡命という命綱を急いで破壊しようとし、人命に大打撃を与え、われわれの価値観を侮辱し、何十年にわたる先例と法律から逸脱している。この残酷な新規則は移民社会と有色人種コミュニティーに対する現政権の蔑視と無視を完全に露呈した」と指摘した。

  トランプ政権による以前の難民抑制計画の多くと同様、今回の新規則も法的な異議申し立てを受けることは確実だ。通知は米国の法律を順守した政策だと主張しているが、アメリカ自由人権協会(ACLU)の幹部のリー・ゲラーント氏は声明で、「明らかに違法であり速やかに提訴する」と表明した。

  新規則には一部例外もあり、第三国での難民申請が却下された人や、人身売買の犠牲者は引き続き米国で申請できるという。

原題:Trump Moves to End U.S. Asylum for Central American Migrants(抜粋)

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