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7月12日の海外株式・債券・為替・商品市場

欧米市場の株式、債券、為替、商品相場は次の通り。

◎NY外為:ドルが下落、下振れリスク強調する米当局者発言が重し

  12日のニューヨーク外国為替市場では、オセアニア通貨と逃避先通貨が堅調。米金融当局者から下振れリスクを強調する新たな発言が出たことで、ドル指数は3週続落。

  • ブルームバーグ・ドル・スポット指数は0.3%低下
    • 米金融当局者の発言が引き続きドルを押し下げ。この日はリッチモンド連銀のバーキン総裁がリスクはどちらかと言えば下方に傾いていると指摘。シカゴ連銀のエバンス総裁は、インフレ率を2%を上回る水準へと押し上げるには2回の利下げを検討するべきだとの見解を示した
  • 逃避先通貨は上昇。新興国市場の不安定な動きや、貿易を巡って米中間の緊張が新たに高まったことなどが背景
  • 資源国通貨はいずれもドルに対し値上がり。中でもオーストラリア・ドルとニュージーランド・ドルの上昇が目立った。カナダ・ドルはリアルマネー勢からの需要などを反映し、米ドルに対し約8カ月ぶりの高値を付けた
  • ニューヨーク時間午後4時28分現在、ドルは対円で0.5%安の1ドル=107円91銭
    • ドルは一時107円81銭となった。週間ベースでは0.5%下落
    • 年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)が為替ヘッジ付き外国債券を昨年度に初めて投資したとの報道も、円を支えた
  • ユーロはドルに対して0.1%高の1ユーロ=1.1269ドル
    • 日中は1.1238ドルまで下げる場面があった。週間ベースでは0.4%高
  • 米ドルはカナダ・ドルに対し0.3%安

欧州時間の取引

  ドルが主要10通貨の全てに対し下落。一方、資源国通貨は好調で、カナダ・ドルは原油高を背景に対米ドルで上昇した。
原題:Dollar Hit as Fedspeak Again Centers on Downside: Inside G-10(抜粋)
Dollar Eyes Weekly Drop, Loonie at 9-Month High: Inside G-10

◎米国株・国債・商品:株は連日の最高値更新-金融緩和期待が継続

  12日の米株式相場は上昇し、S&P500種株価指数とダウ工業株30種平均は前日に続き終値ベースの最高値を更新した。両指数は週間ベースでも2週続伸。重要なインフレ指標が予想を上回る上昇となったものの、市場では金融緩和に対する慎重ながらも楽観的な見方が維持された。

  • 米国株は上昇、S&P500種とダウ平均は最高値を再び更新
  • 米国債は堅調、10年債利回り2.12%
  • NY原油は週間で6月半ば以降最大の上げ-熱帯暴風雨接近で
  • NY金は週間で上昇、米金融当局者のハト派寄り発言などで

  S&P500種ではテクノロジーや資本財の銘柄が上げをけん引。一方で医薬品株は引き続き指数の重しとなった。朝方発表された6月の米生産者物価指数(PPI)は市場予想を上回る伸びとなったものの、金融当局の次の動きに向けた市場のセンチメントはほとんど変化しなかったもようだ。米国債は上昇。朝方はPPIに反応して下げる場面もあった。

  S&P500種株価指数は前日比0.5%高の3013.77。ダウ工業株30種平均は243.95ドル(0.9%)上げて27332.03ドル。ナスダック総合指数は0.6%上昇。米国債市場では、ニューヨーク時間午後4時56分現在、10年債利回りが2ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)低下の2.12%。

  ウェルズ・ファーゴ・インベストメント・インスティテュートのシニアグローバル株式ストラテジスト、スコット・レン氏はブルームバーグテレビジョンのインタビューで、「重要なのは、米金融当局が『もう利上げはしないし、それどころか必要なら緩和するかもしれない』と市場に伝えて安心させたことだ」と解説。「市場が望んだのはまさにそれだった。数カ月前からそうだったのかもしれないが、世界の中央銀行がもはや利上げモードではない、というのは非常に重要な考え方だ。中銀は緩和モードになっている」と述べた。

  ニューヨーク原油先物相場は小幅高。週間では6月半ば以降で最大の上げとなった。熱帯暴風雨「バリー」が勢力を強めてルイジアナ州の製油所に接近していることが背景にある。メキシコ湾地域での米生産は既に、バリーの影響で約半減している。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)先物8月限は、この日1セント高の1バレル=60.21ドル。週間では4.7%上昇した。ロンドンICEの北海ブレント9月限は、この日20セント(0.3%)上昇し66.72ドル。

  ニューヨーク金先物相場は反発。週間でも上昇した。米金融当局者によるハト派寄りの発言や、貿易問題で米中間の緊張が再び高まったことが背景にある。ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物8月限はこの日0.4%高の1オンス=1412.20ドル。週間では0.9%上げた。
原題:Stocks End Record-Setting Week With Further Gains: Markets Wrap(抜粋)
Yields and USD Fall, Evans Adds to Dovish Chorus: Macro Squawk(抜粋)
Oil Caps Weekly Gain as Strengthening Storm Buoys Fragile Market(抜粋)
PRECIOUS: Gold Advances on Fed Rate Outlook, U.S.-China Tensions(抜粋)

◎欧州債:ユーロ圏国債が下落-スペイン、ポルトガル債に売り

  12日の欧州債市場はスペイン、ポルトガル債を中心にユーロ圏国債が下落した。ユーロ圏の鉱工業生産統計が予想を上回ったことが背景。週間ベースでは両国債のほかドイツ、フランス債の利回りが2017年以来最も上昇した。

  • イタリア債は小幅安
  • ドイツ債は10年債利回りが5月以来の高水準となるマイナス0.18%をつけた後、やや戻した。ドイツ債のパフォーマンスは中核、準中核国債を上回った
  • ドイツ10年債利回りは2ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上昇してマイナス0.21%、フランス10年債利回りは4bp上げて0.05%。イタリア10年債利回りは2bp上げて1.72%
  • ユーロ参加国の国債利回りとスプレッドの一覧はこちらをクリックしてください

原題:Spain, Portugal Lead Euro-Area Bond Slump; End-of-Day Curves(抜粋)

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