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ドル・円は小反落、米利下げ観測で上値重い-108円台前半

更新日時

東京外国為替市場のドル・円相場は1ドル=108円台前半へ小反落。強めの米物価指標などを手掛かりに米長期金利の上昇とともにドル高・円安が進んだ海外市場の流れが一服。7月の米利下げ観測を背景に上値は重く、ドルは弱含みに転じた。

  • ドル・円は午後3時22分現在、前日比0.2%安の108円34銭。朝方に108円61銭を付けた後、108円29銭まで軟化
  • ユーロ・ドルは0.1%高の1ユーロ=1.1270ドル。1.12ドル台半ばからじり高
ドル・円の反発続かず

市場関係者の見方

バークレイズ証券の門田真一郎チーフ為替ストラテジスト

  • ドル・円は海外金利の上昇を受けて上がってきたが、そもそも元をたどればFRB(米連邦準備制度理事会)のハト派的姿勢が確認された形なので、やはり上値は重い
  • 当面は米指標などファンダメンタルがポイントに。7月米利下げ予想はもうそれほどばらけていないが、その先どれくらいやるのかは多少定まっていない部分があり、年内だと2回か3回かで揺れている感じ

ソシエテ・ジェネラル銀行の鈴木恭輔為替資金営業部長

  • ドル・円はパウエルFRB議長証言後の下げを埋め、短期的なポジションはニュートラルに見える
  • 米金利上昇でも米株がしっかりなので、ドル・円の下値リスクは遠のいている感じだが、米金利が一段上昇したらどうなるか不透明な中で、109円乗せにはまだハードルがある
  • 基本的には月末のFOMC(米連邦公開市場委員会)に向け、米経済指標や米連銀高官発言を一つ一つチェックする局面。連銀高官発言がパウエル議長証言から大きく逸脱することはなさそうとなると、指標に一喜一憂する時間帯が続くことに

背景

  • 米10年債利回りはこの日の時間外取引で1ベーシスポイント(bp)低下の2.13%程度
    • 11日には6月の米コアCPI指数が市場予想を上回る伸びとなったことや米30年債入札の不調を受け、8bp上昇の2.14%と約1カ月ぶりの高水準
    • 同日の米株式市場では、S&P500種株価指数とダウ工業株30種平均が終値ベースの最高値を更新
  • パウエルFRB議長は11日、前日に続く議会証言で、インフレ率と失業率の関連性が崩れてきているとの見解を示し、当局に金融緩和の余地があることを示唆
  • フィデラルファンド(FF)金利先物動向に基づく7月FOMCでの25bp利下げの予想確率は約83%。50bpの織り込み確率は約17%、10日時点では25%程度
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