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今週の日本株は一進一退、企業決算の動向注視

  • 米国ではシティなど四半期決算の発表本格化、主要企業は2.6%減益
  • 米小売売上高は伸び鈍化見込み、中国では15日にGDPなど発表
Visitors look at screens displaying stock indices at the Tokyo Stock Exchange (TSE), operated by Japan Exchange Group Inc. (JPX), in Tokyo, Japan, on Tuesday, July 24, 2018.

7月3週(16ー19日)の日本株は一進一退の展開となりそう。米国の利下げ観測の高まりから投資家心理は落ち着き、極端な下値不安は後退しつつある。半面、グローバル景気が減速する中で企業決算の内容を確認したいとのムードも強く、明確な方向感は出にくいとみられる。

  米国企業の決算発表が本格化する。15日のシティグループを皮切りとして、16日にJPモルガン・チェース・アンド・カンパニー、17日にネットフリックス、18日にマイクロソフトが業績を開示する。欧州では17日にASMLホールディングスが決算を発表する。ブルームバーグの集計で米S&P500種株ベースの4-6月期利益は前年同期比2.6%減と、3年ぶりの減益が予想されている。国内でも産業用ロボットを手がける安川電機は減益決算を失望した売りが広がっただけに、主要国の企業業績への警戒が高まる可能性がある。

  一方、米国株は最高値を更新した。米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長の議会証言を受けて利下げ期待が高まった。16日発表の米小売売上高は前月比0.2%増と伸び鈍化が見込まれており、利下げが米経済やリスク資産を支えるとの期待は継続しそうだ。中国では15日に4-6月期国内総生産(GDP)、6月鉱工業生産などの発表がある。2週の日経平均株価は週間で0.3%安の2万1685円90銭と6週ぶり下落。

≪市場関係者の見方≫
・三井住友DSアセットマネジメントの市川雅浩シニアストラテジスト
  「底堅い動きが続くだろう。7月の米利下げ見通しを足元で再確認できたことが安心材料になっている。市場の関心は、年内あと何回行うのかといった利下げペースに移りつつある。それを占う意味で米国と中国のマクロ情勢、米企業決算を見極める週になる。雇用がしっかりしているため、6月の米消費はそれほど悪くないとみられる。中国も大きく減速するような指標は出にくく、株価の波乱要因にはならなさそうだ。ただ米国株が最高値圏にあるだけに、企業決算で物足りなさが出れば利益確定売りを誘う。国内でも企業ごとの業績で選別する動きが強まり、日経平均が2万2000円に一気に近づくような展開は難しい」

・ピクテ投信投資顧問の糸島孝俊ストラテジスト
  「小幅安を予想する。高値圏にある米国株は米利下げ期待が支えになるが、日本株を引き上げるには限界がある。米国で小売売上高など景気指標が下振れても利下げ観測を強めるため大幅な株価下落も考えづらいが、むしろ円高バイアスが高まる可能性への注意が必要だ。企業決算の発表がこれから本格化するが、安川電機の減益決算をみると業績評価の買いは集まりにくそうだ。米中貿易協議は進展がなく、関税を掛け合ったままの状況は変わらないことも企業業績に重しとなる」

2週は反落
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