トランプ氏、中国に不満表明-米農産品購入拡大の約束実行を要求
Alex Wayne、Shruti Date Singh、Michael Hirtzer-
中国メディアはトランプ大統領が購入拡大を望んだとのみ報道
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ファーウェイへの制裁、全面解除を-環球時報の胡錫進編集長

トランプ米大統領は11日、先月の会談で中国の習近平国家主席が約束した米農産品の購入拡大を中国は実行していないと不満を表明した。
トランプ大統領は、「中国はわが国の偉大な農家から農産物を購入すると言っていたが、まだ行動しておらず、われわれをがっかりさせている。すぐに始めるよう期待する!」とツイッターに投稿した。

G20サミットに合わせて米中首脳が会談(6月29日)
米中首脳は大阪での20カ国・地域(G20)首脳会議(サミット)に合わせて先月29日に会談を行い、貿易協議の再開で合意するとともにトランプ大統領は対中追加関税の発動を見送るとした。トランプ大統領は習主席が多額の米農産品購入に同意したと主張した。
しかし米農務省が11日に公表したデータは、中国がG20後に米農産品購入ペースを落としたことを示している。中国の先週の米国産大豆購入は12万7800トンと、その前の週から約79%減少した。また先週の米国産豚肉輸入は76トンにとどまった。6月の月間購入量は1万400トンだった。
中国商務省の高峰報道官はこの日これより早く、農産品貿易は「両国が話し合う必要がある重要な問題」だと述べたが、中国が協議再開の合意の一環として米農産品購入に同意したかどうかは確認しなかった。米中首脳会談後に中国国営の新華社通信が公表した会談内容の要約には、中国が米国からの輸入を拡大することをトランプ大統領は望んでいると語ったとしか書かれておらず、これに習主席ないし中国側がどう対応したかは記されていなかった。
中国共産党機関紙・人民日報系の環球時報の胡錫進編集長は11日遅く、「大阪サミットの成果は両国がコンセンサスに達したことであり、中国が米国に行った一方的な約束ではない。米国が華為技術(ファーウェイ)への制裁措置を全て解除し、平等の原則を尊重することを望む」とツイートした。
原題:Trump Hits Out at China Over Slowing Agricultural Purchases (1)(抜粋)