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Photographer: Michael Nagle/Bloomberg

【米国株】S&P500種とダウ、史上最高値-国債反落

更新日時
A pedestrian walks up Broadway near the New York Stock Exchange.
Photographer: Michael Nagle/Bloomberg

11日の米株式市場では、S&P500種株価指数とダウ工業株30種平均が終値ベースの最高値を更新した。一方、米国債は下落。6月の米消費者物価指数(CPI)で食品とエネルギーを除くコア指数が市場予想を上回る伸びとなったことが材料視された。

  • 米国株はS&P500種とダウが最高値-金融など上昇
  • 米国債は下落-10年債利回り2.14%
  • NY原油は反落、通商摩擦で-荒天による生産停止は強材料
  • NY金先物は反落-米国債利回り上昇で需要減退

  S&P500種は0.2%高の2999.91で終了。ダウ平均は227.88ドル(0.9%)高の27088.08ドル。ナスダック総合指数は0.1%下落した。ニューヨーク時間午後4時59分現在、米10年債利回りは8ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上昇の2.14%。1カ月ぶりの高水準となった。

  S&P500種は3日続伸。ただ、取引時間の大半は方向感に欠ける展開だった。同指数は前日に続いて一時、3000の大台に乗った。ダウ平均は2万7000ドルを上回った。トランプ米大統領が午前中のツイートで中国の貿易政策に不満を示した後、上昇の勢いはいったん失速。通商関連の動向に市場が引き続き神経質なことをうかがわせた。業種別では金融やテクノロジーがS&P500種の上昇をけん引。不動産や通信は売られた。

  前日に下院での議会証言でハト派姿勢を示したパウエル連邦準備制度理事会(FRB)議長はこの日は、上院銀行委員会の公聴会で証言。インフレ率と失業率の関連性が崩れてきているとの見解を示し、当局に金融緩和の余地があることを示唆した。
  
  オアンダのシニア市場アナリスト、エドワード・モヤ氏はCPIについて、「インフレはこれまで落ち着いているようにみえていた。この日の統計を受け、米金融当局の利下げ予想の一部に混乱が広がるだろう」とリポートで指摘。その上で「賃金上昇圧力はインフレに強い影響を与えておらず、パウエル議長のこの日の上院での証言を受けても7月30、31日の連邦公開市場委員会(FOMC)会合での利下げ期待は維持されたとみるべきだ」と分析した。

  ニューヨーク原油先物相場は6営業日ぶりに反落。中国は米国の農産物購入を拡大させる約束を守っていないとトランプ大統領がツイートし、貿易摩擦があらためて意識されたことが売りを誘った。石油輸出国機構(OPEC)が月報で、弱い需要見通しを示したことも悪材料となった。ただ、熱帯性暴風雨「バリー」の影響でメキシコ湾での原油生産の半分以上が停止したため、上昇する場面もあった。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)先物8月限は23セント(0.4%)安の1バレル=60.20ドルで終了。ロンドンICEの北海ブレント9月限は49セント下落し、66.52ドルだった。

  ニューヨーク金先物相場は反落した。ドルが下げ幅を縮小し、米国債利回りが大きく上昇したことを受け、金利が付かない金の魅力が減退した。米CPIコア指数が市場予想を上回る伸びとなったことから、早ければ今月の利下げを検討する米金融当局のインフレ判断が複雑になる可能性がある。ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物8月限は0.4%安の1オンス=1406.70ドル。一時は1.2%高となる場面もあった。
  
原題:Stocks Hit Record at Close as Treasuries Retreat: Markets Wrap(抜粋)
Oil Falters as Trade Tension Counters Threat From Tropical Storm(抜粋)
Gold Declines as Treasury Yields Advance, Dollar Pares Losses(抜粋)

(相場を最新にし、第4段落以降に市場関係者の見方などを追加して更新します.)
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