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パウエルFRB議長、新興国の中銀に確固たる利下げ理由与える

  • パウエル議長、議会証言で利下げの明確なシグナル発信
  • 世界的な成長鈍化、中銀に行動迫る-インドネシアで来週緩和開始か

米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長は、新興国の中央銀行に利下げする確固たる理由をもう一つ与えた。

  連邦公開市場委員会(FOMC)が約10年ぶりの利下げを準備しているという議長の10日のシグナルは、高利回り通貨を下支えし、新興国の金融当局は資本流出の引き金を引くことなく金融政策を緩和することが可能になる。

  成長減速や抑えられたインフレ、投資や製造業に打撃を与える貿易摩擦の激化を背景に景気てこ入れを目指す政策当局者にとって、これは好機となる。製造業活動はアジアや欧州で6月に縮小した一方、米国ではわずかな拡大にとどまった。

  インドネシアと南アフリカ共和国、韓国、トルコの中銀は今後数週間に政策決定する予定。新興国の一部はすでに今年、ギアチェンジしており、ロシアとチリ、マレーシア、インド、フィリピンはここ数カ月に利下げした。

  TDセキュリティーズの新興市場ストラテジスト、ミツル・コテチャ氏は「パウエル議長証言と今月ありそうな0.25ポイントの利下げは、新興国中銀による利下げに拍車を掛ける可能性が高い」と指摘した。

Policy rate cuts expected

Emerging market central banks to take lead from G7 peers

Source: Bloomberg

Note: Forecast refers to Bloomberg median consensus estimates

  パウエル議長の発言は、今年これまで政策金利を6%に据え置いてきたインドネシア中銀に行動への推進力を与える可能性がある。同中銀は昨年6回にわたり計1.75ポイントの利上げを実施したが、今年は為替相場の下落を回避するため慎重な姿勢をとっていた。来週政策委員会を開く韓国の中銀も、向こう数カ月に利下げすると予想されている。

  アビバ・インベスターズの新興国債担当ポートフォリオマネジャー、スチュアート・リトソン氏は「議会証言のトーンは予想よりハト派色が強かった。インドネシアで来週、緩和サイクルが始まる確率は高まった」とコメントした。

Emerging markets still offer rich premiums

原題:Powell Gives Emerging-Market Peers a Strong Reason to Cut Rates(抜粋)

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