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Photographer: Andrew Harrer/Bloomberg

年内の米利下げ、市場が織り込む幅が拡大-FRB議長の議会証言受け

The Marriner S. Eccles Federal Reserve building.
Photographer: Andrew Harrer/Bloomberg

10日の金融市場ではトレーダーらが予想する年内の米利下げ幅が拡大した。米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長が下院金融委員会での証言で、経済の下方リスクが根強く続いているとの認識を示したことに反応した。

  市場が織り込む7月の連邦公開市場委員会(FOMC)会合での0.25ポイント利下げの確率は上昇し、年末まででは0.75ポイント近くの利下げの可能性が織り込まれている。コロンビア・スレッドニードル・インベストメンツのシニアストラテジスト、エド・アルハッサイニー氏は、パウエル議長の証言内容を受け、金融当局が7月利下げの方針を変更することはないとの確信があらためて市場で広がったと分析。先週発表された雇用統計が好調な内容だったものの、「緩和の論拠は1つのデータで形成されるものではない」との見方を理由に挙げた。

  ブリークリー・ファイナンシャル・グループの最高投資責任者(CIO)、ピーター・ブックバー氏はリポートで、「パウエル議長は7月の利下げを完全に支持し、市場の期待を後退させるようなことは全くなかった」と指摘。「今回の議会証言では、7月会合より後の当局の行動についてはほとんど示唆はなかったが、8月以降のデータが一段と軟化した場合、FOMCがさらなる行動を起こす可能性が高いと推測される」と記した。

U.S. Traders Bracing for a Cut

  とはいえ、7月に0.25ポイントを上回る利下げを織り込むのは行き過ぎかもしれないと、アルハッサイニー氏は指摘。FOMCとしては、さらに積極的な行動には前向きでないようだと説明した。

  同氏は7月の0.5ポイント利下げの可能性について、「FOMCとしては強い根拠は存在しない」とし、「比較的ハト派寄りの当局者からも、明確な発言は出ていない」と加えた。

原題:Traders Ramp Up Bets on Deeper Fed Cuts by the End of This Year(抜粋)

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