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ドラギECB総裁の7月行動の欲求、市場は過小評価も

  • ユーロ圏経済は依然として弱い、ドラギ総裁に行動の理由
  • レーン、クーレ両理事が早期の行動の必要性を示唆

欧州中央銀行(ECB)が追加の金融緩和策の発表を9月まで待つと考えている投資家は、より早期の行動のリスクを過小評価している可能性がある。

  最新の指標を見る限り、ユーロ圏経済は依然として弱く、ドラギ総裁には、見通しが改善しなければ行動するとの約束を実行に移す根拠がある。ドイツの製造業受注は急減し、フランスの製造業の景況感は6年ぶり低水準となっている。

Market-based inflation expectations are near record lows

  ドラギ総裁は「何でもやる」発言からマイナス金利、量的緩和(QE)と大胆な行動で知られる。しかし市場は9月12日の会合での預金金利0.1ポイント引き下げしか織り込んでいない。

  エコノミストらも、7月25日の会合では利下げが近いとの示唆にとどまると考えている。債券購入の再開も9月か、それより後になるとの見方だ。

  一方、6人で構成される理事会のメンバー2人が最近のスピーチで、早期の行動の必要性を示唆した。チーフエコノミストのレーン理事は、中銀は「積極的」でなければならないと発言。クーレ理事は緩和的政策が「かつてないほど」必要とされていると述べた。

  ABNアムロのエコノミスト、ニック・コーニス氏はリポートで、「当局者からの最近のコメントは、リスクバランスが早期の動きに傾いていることを示唆している」 と指摘した。今のところ同氏はまだ、9月の利下げと、来年早い時期の追加利下げおよびQE再開を予想している。

原題:Investors Might Be Underpricing Draghi Desire for July ECB Move(抜粋)

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