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7月9日の海外株式・債券・為替・商品市場

更新日時

欧米市場の株式、債券、為替、商品相場は次の通り。

◎NY外為:ドル続伸、メキシコ財務相辞任でペソが急落

  9日のニューヨーク外国為替市場ではドル指数が3営業日続伸。メキシコ財務公債省のトップ交代を受けたメキシコ・ペソの急落に加え、ポンドが一時約2年ぶりの安値となったことがドルを支えた。

  • ブルームバーグ・ドル・スポット指数は0.2%上昇
    • 翌日のパウエル連邦準備制度理事会(FRB)議長議会証言が待たれる中、6月19日以来の高水準となる場面も
    • ペソは一時2.3%安。メキシコのウルスア財務公債相はツイッター投稿で突然辞任を表明。ロペスオブラドール大統領率いる現政権との政策見解不一致などを理由に挙げた
    • ドルは主要10通貨のほぼ全てに対し上昇。対ドルで最も下げたのはオーストラリア・ドル
    • クドロー米国家経済会議(NEC)委員長は、パウエル氏のFRB議長職は今のところ安泰だと語った。為替関連では、ドルは安定し信頼のおけるものであるべきだと発言。さらに、トランプ大統領がFRB理事に指名する意向の2氏は当局のインフレ認識を変えると語った
    • 米10年債利回りは上昇
  • ニューヨーク時間午後4時50分現在、ポンドはドルに対し0.4%安の1ポンド=1.2464ドル
    • 予想を下回る6月の英小売売上高、また4-6月の英国内総生産(GDP)がマイナス成長に陥るとの観測を受け、一時は2017年4月以来の安値となる1.2440ドルに下落
    • 英議会は合意なき欧州連合(EU)離脱を阻止するための法案をわずか1票差で支持
  • ユーロはドルに対して0.1%安の1ユーロ=1.1207ドル
    • 6月18日の安値1.1181ドルがユーロの下値支持水準
  • ドルは対円で0.1%高の1ドル=108円87銭
    • 一時は5月31日以来の高値となる108円96銭を付けた

欧州時間の取引

  ポンドが6カ月ぶり安値に下落し、ユーロは3週間ぶり安値に下がった。トレーダーは、パウエル議長の今週の発言があまりハト派的でない場合に備えたポジションを形成している。前週からのドル買いの流れは続き、ドル指数は3営業日連続で上昇。
原題:Dollar Rises as Peso Tumbles on Minister Departure: Inside G-10(抜粋)
Pound Hits Six-Month Low as Dollar Bears Stand Pat: Inside G-10

◎米国株・国債・商品:S&P500種が小反発-パウエル証言待ち

  9日の米株式市場ではS&P500種株価指数が小反発。主要中央銀行によるイベントを週内に数多く控えていることから投資家は様子見姿勢で、日中はほぼ前日終値をやや下回っての推移が続いていた。米国債は下落した。

  • 米国株はS&P500種が小反発-テクノロジー上昇
  • 米国債は下落-10年債利回り2.07%
  • NY原油は4日続伸-パウエル議長の証言待ちで小幅上昇
  • NY金先物は反発-ドル高の中で上げは小幅

  S&P500種は0.1%高。ダウ工業株30種平均は22.65ドル(0.1%)安の26783.49ドル。ナスダック総合指数は0.5%上昇した。ニューヨーク時間午後4時59分現在、米10年債利回りは2ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上昇の2.07%。

  S&P500種は取引終了の少し前にプラス圏に再浮上し、そのまま上昇を保って終えた。素材や生活必需品株の下げをテクノロジー銘柄の上昇が相殺した。アマゾン・ドット・コムやフェイスブックなど、いわゆるFAANG株が同指数の上げを主導した。

  パウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長の議会証言を10、11日に控え、金融市場は不安定な相場展開が続く可能性がある。株式・債券の投資家は今年に入ってからの相場上昇の流れを追うための新たな口実を探している。だが、今月の米利下げはほぼ完全に織り込まれている上に、最近の経済統計はまちまちで、今後の金融政策の経路は従来より明瞭でなくなっている。

  10日には米連邦公開市場委員会(FOMC、6月18-19日開催分)の議事要旨も公表される。欧州中央銀行(ECB)は11日に議事要旨(6月5-6日分)を公表する。

  フィエラ・キャピタルのポートフォリオマネジャー、キャンディス・バンサンド氏は「パウエル議長は議会証言でタカ派とハト派との間で際どいバランスを取る公算が大きい。米経済の基調的な強さにお墨付きを与える一方で、インフレの抑制された状態が長引いていることや世界的な不確実性を認める内容となろう」と述べた。

  ニューヨーク原油先物相場は4営業日続伸。景気見通しが不透明な中、特に直近3営業日の上げは、いずれも小幅だった。イラン情勢に加え、10、11日のパウエル議長の議会証言で利下げに向けた手掛かりが得られるかを見極めたいとのムードが広がった。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)先物8月限は17セント(0.3%)高の1バレル=57.83ドルで終了。この3日間の上昇率は全て0.3%か、それ未満。ロンドンICEの北海ブレント9月限は5セント上昇し、64.16ドル。

  ニューヨーク金先物相場は小幅に反発。パウエル議長の議会証言を翌日に控えて投資家が様子見姿勢を取ったことやドルが買われる中で、小幅な上げにとどまった。ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物8月限は50セント高の1オンス=1400.50ドルで終了。一時は0.9%安まで下げる場面があった。5日発表の雇用統計で米経済の堅調さが示唆され、利下げペースを巡って市場に迷いが生じていることから、金の投資家のセンチメントは弱気に傾いている。
原題:Tech Pulls U.S. Stocks Higher on Eve Powell Report: Markets Wrap(抜粋)
Oil Advances Ahead of Fed Testimony While Mideast Risks Linger(抜粋)
PRECIOUS: Gold Struggles to Post a Gain As Dollar Strengthens(抜粋)

◎欧州債:イタリア債が上昇、ドイツ債小幅安-国債入札相次ぐ

  9日の欧州債市場でイタリア債が上昇。イールドカーブはフラット化した。ドイツ債は下落。中核国、準中核国債は長期債を中心に売りが広がった。通常の国債入札に加えてシンジケート団を通じた国債発行が背景にある。

  • イタリア債のパフォーマンスは他国を上回った。同国50年債の発行条件が決まり、発行規模30億ユーロ相当の2067年3月償還債に対し、170億ユーロを超える注文が集まった
  • この日の英国債は小幅安だった
  • ドイツ10年債利回りは1bp上昇してマイナス0.36%、フランス10年債利回りは1bp上げてマイナス0.06%。イタリア10年債利回りは4bp下げて1.75%
  • ユーロ参加国の国債利回りとスプレッドの一覧はこちらをクリックしてください

原題:Italian Bonds Rise, Bunds Edge Lower; End-of-Day Curves, Spreads(抜粋)

(NY外為と米国株・国債・商品を更新します.)
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