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債券は中長期債中心に下落、米大幅利下げ観測後退で-超長期は堅調

債券市場では先物と中長期債が下落。米国の過度な米利下げ観測の後退を背景に前日の米長期金利が上昇した流れを引き継ぎ、売りが優勢となった。一方、超長期債は根強い投資家需要に支えられ堅調に推移した。

  • 長期国債先物9月物の終値は前日比6銭安の153円71銭。午後に一時153円76銭まで下げ渋ったが、引けにかけて水準を切り下げ、153円70銭とこの日の安値で終えた
  • 5年物139回債利回りは1ベーシスポイント(bp)高いマイナス0.23%と3週間ぶりの水準
  • 中期債や長期債の利回りが上昇する一方、超長期ゾーンの利回りは低下

市場関係者の見方

バンクオブアメリカ・メリルリンチの大崎秀一チーフ金利ストラテジスト

  • 5年債入札の結果発表後はパウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長の米議会証言待ちか。市場の利下げ期待をつなぎつめるような発言があるか注目したい
  • 当社はFRBが7月は利下げを見送り、9月に25bp引き下げると予想
  • 米経済は本来は7月に利下げがなくても問題ない状態だが、もし株価が失望感から大崩れすると、それが実体経済に波及する恐れがある

5年債入札

  • 最低落札価格は101円66銭と、ブルームバーグがまとめた市場予想と一致
  • 投資家需要の強弱を反映する応札倍率は4.34倍と昨年12月以来の低水準、前回は4.51倍
  • 小さければ好調を示すテール(最低と平均落札価格の差)は前回と同じ1銭
  • BofAの大崎氏
    • 入札は無難な結果。テールは小さく、応札倍率はやや低下したが引き続き4倍超え
    • 国債買い入れオペの減額に加え、逆イールドでキャリーもネガティブ、金利水準も低いが、新回号になったことで底堅い需要に支えられた
  • 備考:過去の5年債入札の結果一覧

背景

  • 日経平均株価の終値は0.1%高の2万1565円15銭
  • 東京外為市場の円相場は1ドル=108円台後半で推移
  • 8日の米10年物国債利回りは1bp上昇の2.05%程度で終了。この日の時間外取引は2.04%前後で推移

新発国債利回り(午後3時時点)

2年債5年債10年債20年債30年債40年債
-0.200%-0.230%-0.145%0.205%0.335%0.365%
前日比+0.5bp+1.0bp+1.0bp-0.5bp-1.5bp-1.0bp
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