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7月8日の海外株式・債券・為替・商品市場

更新日時

欧米市場の株式、債券、為替、商品相場は次の通り。

◎NY外為:ドル小高い、FRB議長証言などイベントリスク警戒

  8日のニューヨーク外国為替市場ではドルが小幅高。週内には材料となり得るイベントが多く、これらに市場の注目が移った。

  • ブルームバーグ・ドル・スポット指数は0.1%上昇。狭い値動きにとどまった
    • ドルは主要10通貨の全てに対して上昇。ニュージーランド・ドルとポンドはドルに対する下げが比較的小幅。ドルは対円では約1カ月ぶり高値となる場面があった
    • 週内に控える重要イベントには、10日のカナダ中銀政策発表、パウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長の下院金融委員会での証言、連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨公表や、11日の欧州中央銀行(ECB)政策発表などがある
  • ニューヨーク時間午後4時42分現在、ポンドはドルに対し0.1%安の1ポンド=1.2514ドル。日中は2度、1.2500ドルちょうどまで下げた
    • 英国の欧州連合(EU)離脱を巡って、親EU派のドミニク・グリーブ元法務長官率いる保守党議員は、次期首相が合意なき離脱を断行する目的で議会を休会にすることができないよう、下院の10月開会を確実にする法案の修正に動いた
  • ユーロはドルに対して0.1%安の1ユーロ=1.1211ドル
    • 金融緩和はいまや「かつてないほどに」必要とされているとクーレECB理事は発言
  • ドルは対円で0.3%高の1ドル=108円74銭
    • 幅広いドルのショートカバーを受け、一時は108円80銭と6月11日以来の高値を付けた
  • ニュージーランド・ドルは米ドルに対し0.1%安。早い時間に0.4%高となった後、利益確定売りに押された

欧州時間の取引

  静かな週明けとなり、諸通貨はレンジ取引にとどまった。トレーダーの注目は米雇用の好調を示す前週末の統計からパウエルFRB議長の議会証言に移った。ドルはスイス・フランを除く主要通貨に対し下げた。
原題:Greenback Edges Higher Ahead of Key Risk Events: Inside G-10(抜粋)
Dollar Drops as Powell in Focus, Kiwi Leads Gains: Inside G-10

◎米国株・国債・商品:株が続落、中銀イベントラッシュ見極め

  8日の米株式相場は主要3指数そろって続落。主要中央銀行によるイベントが今週、数多く予定されていることから、投資家が慎重に見極める姿勢をとった。米国債も続落した。

  • 米国株は続落-テクノロジーやヘルスケア安い
  • 米国債は続落-10年債利回り2.05%
  • NY原油先物は3日続伸-引け直前に大きく上げ幅縮小
  • NY金先物は小幅安-1400ドルちょうど

  S&P500種株価指数は0.5%安の2975.95。ダウ工業株30種平均は115.98ドル(0.4%)安の26806.14ドル。ナスダック総合指数は0.8%下げた。ニューヨーク時間午後4時59分現在、米10年債利回りは1ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上昇の2.05%。

  この日はテクノロジー株やヘルスケア銘柄の下げが目立った。アップルは2.1%安。同社株式の投資判断を引き下げる動きが相次いでいることが嫌気された。ドイツの化学メーカー、BASFの米国預託証券(ADR)は5%超下落。同社が2019年通期の売上高と利益の見通しを下方修正したことが響いた。

  パウエル連邦準備制度理事会(FRB)議長は10日に下院金融委員会で、翌11日には上院銀行委員会で半年に一度の議会証言を行う。先週末の米雇用統計は、同国経済が引き続き軌道に乗っていることを示唆する内容だった。議長が米経済の状態と金融政策について、どういった見解を示すかに市場の関心は集まっている。このほか、10日には米連邦公開市場委員会(FOMC、6月18-19日開催分)の議事要旨が公表される。欧州中央銀行(ECB)は11日に議事要旨(6月5-6日分)を公表予定。

  TDアメリトレードのチーフマーケットストラテジスト、ジョー・キナハン氏は「米金融当局が何も行動を起こさなければ、非常に失望を誘うことになるだろう」と指摘。7月のFOMC会合で利下げに踏み切る公算が大きいと予想し、「9月の利下げの可能性も高いと思うが、9月に関しては、それまでに出てくるデータを様子見するかも知れない」と述べた。

  ニューヨーク原油先物相場は小幅ながら3営業日続伸。中東からの原油輸出を巡り警戒感が高まった。ただ相場は取引終了直前に大きく上げ幅を縮小し、景気への懸念が重しとなっている状況を思い起こさせた。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)先物8月限は15セント(0.3%)高の1バレル=57.66ドルで終了。一時は1.7%上昇していた。ロンドンICEの北海ブレント9月限は12セント安の64.11ドルで引けた。

  先週の英海兵隊による石油タンカー拿捕(だほ)を受け、英石油会社BP所有のタンカーがイランによる報復の標的となることを恐れ、警戒した航行をしていることが分かった。イランが支援するイスラム教シーア派武装勢力フーシ派が紅海で商船を標的に攻撃を仕掛けたのをサウジアラビアが阻止したと発表したことも材料視された。

  ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物8月限は、0.1ドル安の1オンス=1400.00ドルで終了。
原題:U.S. Stocks Decline; Dollar, Treasuries Mixed: Markets Wrap(抜粋)
Oil Dives in Final Minutes of Trading as Economic Woes Dominate(抜粋)

◎欧州債:ドイツ債上昇、イタリア債変わらず-先物取引で薄商い

  8日の欧州債市場でドイツ債が上昇。イタリア債はほぼ変わらず。この日は先物取引の出来高が平均値を下回った。

  • ドイツ債の利回りはブルフラット化。中核国債が準中核国債をアウトパフォームした。先物取引は10日平均を15%下回る取引量だった
  • イタリア10年債は変わらず。スペイン債とポルトガル債は下落した。
    • ギリシャ債は上昇。7日投開票されたギリシャ総選挙で中道右派の野党・新民主主義党(ND)の勝利が確実となり、政権交代が実現する
  • 英国債はドイツ債を上回るパフォーマンス。短期金融市場が織り込む英中銀の利下げ幅は2020年9月までで24ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)。5日時点では21bpだった
  • ドイツ10年債利回りは2bp低下してマイナス0.38%、フランス10年債利回りは変わらずでマイナス0.08%。イタリア10年債利回りは1.74%で変わらず
  • ユーロ参加国の国債利回りとスプレッドの一覧はこちらをクリックしてください

原題:Bunds Advance, Italian Bonds Steady; End-of-Day Curves, Spreads(抜粋)

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