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ドイツ銀株が下落、再建計画でも市場は納得せず-アナリストの見方

8日のフランクフルト市場でドイツ銀行の株価が下落。一時4.4%高まで上げた後に下げに転じ、5.4%安で引けた。同行は7日に大規模な事業見直し計画を発表。ドイツ銀の課題はまだ残り、新たな利益目標は野心的過ぎる可能性があると、一部アナリストは指摘した。

  ベレンベルクのアナリスト、エオイン・ムラニー氏は8日付のリポートで、「ドイツ銀の戦略には顕著な執行リスクが伴い、資本に関して誤りを犯す余地がほとんどないことから、当社としては株価の上昇局面で売りに動く」と説明。再建計画を発表しても、ドイツ銀が投資銀行業界の構造的軟化といった状況にさらされている事実が変わることはないと指摘した。

  ドイツ銀が発表した抜本的な事業見直しでは、投資銀行事業の縮小、1万8000人の削減、バッドバンク設立、経営陣の刷新などが含まれる。このほか、今年と来年について配当の支払いを取りやめる。アナリストらは、再建計画の確実な実行が重要だとしつつ、課題もなお残ると指摘する。

Deutsche Bank erases earlier gains

  ドイツ銀の再建計画に対するアナリストの見方は以下の通り。()内は投資判断:

KBWのトーマス・ハレット氏(アンダーパフォーム)

  • 自己資金による再建計画はポジティブで、株価を支えるが、利益率に関してはなお疑問が残る
  • 利益率の目標は非現実的に思われる

モルガン・スタンレーのマグダレナ・ストクロサ氏(アンダーウエート)

  • 株価は短期的に「反発」する可能性もあるが、投資判断が変更される可能性は計画執行に関する詳細次第だ
  • 新たな目標は野心的なようだ

バンク・オブ・アメリカ・メリルリンチのアンドルー・スティンプソン氏とアラステア・ライアン氏(アンダーパフォーム)

  • 野心的な計画。コスト削減の規模と有形株主資本利益率(ROTE)の目標は予想を上回る
  • 資本が引き続き焦点。資本改善のために必要となる増資や、別の行動の規模は不明であり、同行の戦略は監督当局の手に委ねられている
  • 収入も引き続き重要な要素。現在のところ金利上昇の可能性は低いとみられ、そうした状況でドイツ銀がどう収入を増やせるのか想像しがたいとアナリストらは指摘

ゴールドマン・サックスのジャーネジ・オマヘン氏(ニュートラル)

  • 発表された再建計画の範囲と規模はサプライズ。かなり踏み込んだ見直しだ
  • 74億ユーロ(約9020億円)という再建費用は予想を上回る
  • 高リターンをもたらすプラットフォームの欠如や高い資金調達コスト、投資銀行の範囲を巡る不透明性といった一部構造的な課題は残る

原題:Deutsche Bank Plan Fails to Convince Analysts as Shares Drop (1)(抜粋)

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