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5月の経常収支、3カ月連続で黒字幅縮小-貿易赤字が拡大

更新日時
  • 経常収支は前年同月比15.8%減、貿易収支は6509億円の赤字
  • 今年1-3月期から外需の弱い状況が続いている-野村証の桑原氏

財務省が8日発表した5月のモノやサービスを含む海外との総合的な取引を示す経常収支は、黒字幅が前年比で3カ月連続減少した。中国向けの半導体製造装置や自動車部品の輸出が落ち込む中、貿易収支は前月から赤字幅が拡大した。

キーポイント

  • 経常収支は前年同月比15.8%減の1兆5948億円の黒字(ブルームバーグ調査の予想中央値は1兆3953億円の黒字)-黒字は59カ月連続
  • 輸出から輸入を差し引いた貿易収支は6509億円の赤字(予想は7589億円の赤字)-2カ月連続の赤字
  • 海外配当金や債券利子などの第1次所得収支は5.9%減の2兆2574億円の黒字

5月の経常収支の概要はこちらをご覧下さい

貿易赤字が拡大

エコノミストの見方

野村証券の桑原真樹シニアエコノミスト:

  • 5月は貿易摩擦の影響がどの程度出ているか分からないが、基本的に今年1-3月期から外需弱い状況が続いている。昨年からの貿易摩擦にプラスして、ITセクターの循環的調整や中国国内の需要の弱さが重なって輸出の弱い状況が継続
  • 米中の対話継続自体は良かったが、最終的には中国の補助金のところについてまだ中国がスタンスを変えていると判断しているわけではない。米国が中国からの輸入品3000億ドルに対し関税を引き上げるとみている
  • タイミングがわからないが、関税引き上げ自体は貿易にネガティブ。日本の輸出にも減少という形で影響が出てくるとみている

詳細

  • 経常収支の黒字幅縮小は、貿易収支の赤字幅拡大と所得収支の黒字幅縮小-財務省担当者
  • 貿易収支は、対米で黒字幅が拡大する一方、韓国や中国向けで輸出額減少-財務省
    • 中国や韓国向けの半導体製造装置や自動車部分品の輸出減
  • サービス収支は黒字幅拡大、輸送やその他業務サービスで赤字幅縮小-財務省
    • 旅行収支は5月として最高、訪日外国人旅行客も5月として最高
  • 第1次所得収支は黒字幅縮小、直接投資収益で海外子会社の配当金が減少-財務省
    • 昨年5月の特殊要因である大口の海外子会社配当金分が減少
  • 収支の動きはさまざまな要因による、米中貿易摩擦の影響については発言を控える-財務省
(詳細を追加し、エコノミストコメントを差し替えて更新します.)
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