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米国債が急落-雇用統計を受け0.5ポイント利下げ観測が後退

6月の米雇用統計で雇用者数の伸びが市場予想を上回ったことを受け、5日の債券市場では米国債が急落、利回りが大きく上昇した。

  米国債のうち年限が短い方の下げは特に大きく、2年債利回りは一時13ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上昇して1.89%となった。10年債利回りは一時12bp上昇の2.07%と、終値ベースで見て1月以来の大幅上昇となる。

  6月の非農業部門雇用者数の伸びが前月より大幅に回復したことを受け、今月30、31日に開催される連邦公開市場委員会(FOMC)会合で政策金利の0.5ポイント引き下げが決定されるとの観測は後退した。ただ、フェデラルファンド(FF)金利先物は、同会合での0.25ポイント利下げについては引き続き織り込んでいる。

July easing bets trimmed post-payrolls, but a cut is still expected

  クレディ・スイス・グループの金利戦略責任者ジョナサン・コーン氏は、6月の雇用統計の発表後も「0.25ポイントの利下げ予想はしっかりと織り込まれたままだが、データ次第としている金融当局の枠組みに照らして0.5ポイント利下げの正当性は弱まった」と指摘した。

  6月の雇用統計には弱い内容も含まれている。コーン氏は3.7%に悪化した失業率や、市場予想を下回った平均時給の伸びを指摘。1カ月前に市場で失望された5月の非農業部門雇用者数も7万2000人増と、上方修正ではなく下方修正された。

  ブリークリー・ファイナンシャル・グループのピーター・ブックバー最高投資責任者(CIO)は、「6月の数字は間違いなく、うれしい驚きだった。米金融当局による数週間後の決定をずっと難しくした」とコメントした。

  独立記念日の祝日明けの薄商いで、利回り上昇が増幅された可能性がある。

原題:Traders Shift Bets to Smaller July Fed Rate Cut as Bonds Tumble(抜粋)

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