コンテンツにスキップする

中国の海外M&A急減、貿易戦争が追い打ち-13年以来の低水準

  • ピークの16年1-6月からは75%減少した
  • 越境M&Aは16年以降、落ち込んでいる-中国政府も取り締まり強化

中国企業による海外での企業の合併・買収(M&A)はすでに減少傾向にあったが、米中間の貿易を巡る緊張の高まりが追い打ちをかけている。

  ブルームバーグの集計データによれば、中国の海外M&Aは今年1-6月に350億ドル(約3兆7800億円)相当と2013年以来の低水準となった。

  ピークだった16年1-6月と比べると75%減少。16年2月には中国化工集団(ケムチャイナ)がスイスの農薬・種子メーカー、シンジェンタを430億ドルで買収することで合意したと発表した。

  今年1-6月の中国勢による米国でのM&Aはわずか68億ドルと、前年同期比17%減少。報復関税合戦につながっている米中対立が明らかにM&Aペースにブレーキをかけていると投資銀行業界で指摘されている。

  クレディ・スイス・グループのアジア太平洋M&A責任者、ジョゼフ・ギャラガー氏は「貿易戦争のセンチメントが中国の対外M&Aの活動に重しとなり続ける。特に近い将来において、米中間のM&Aに影響があると見込んでいる」と述べた。

  中国の越境M&Aは16年以降、落ち込んでいる。米国や欧州で中国絡みの投資案件に対する審査が厳しくなったことに加え、大連万達集団や安邦保険集団、海航集団(HNAグループ)などの中国勢による極めて活発な対外投資が、中国政府による取り締まりを招いていた。

原題:China Outbound M&A Plummets as Trade War Keeps Companies at Home(抜粋)

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中 LEARN MORE