コンテンツにスキップする

ドラギ総裁が恐れるのは低インフレよりイタリア危機か-ナティクシス

  • 失業率が低い中での政策緩和は「意外な気もする」-アータス氏
  • イタリアでの新たな債務危機発生を防ごうという決意でもある

欧州中央銀行(ECB)のドラギ総裁は景気見通しが改善しなければ一段の金融緩和を実施すると約束したが、実はイタリアなどを震源とする新たな債務危機を懸念していると、ナティクシスのチーフエコノミストであるパトリック・アータス氏が指摘した。

  「インフレは目標に近づいておらず、より拡張的な金融政策を正当化する。公式のメッセージとしては恐らくそうなのだろう。しかしこれは、特にイタリアでの新たな債務危機発生を防ごうという決意でもあるだろう」と同氏は4日付リポートに記した。

Rate cut at time of low unemployment may seem surprising: Natixis

  利下げはユーロ圏のコアインフレ率とインフレ期待を2%に向けて戻す試みとなるが、失業率が低く労働コスト上昇が加速している環境下での政策緩和は「意外な気もする」と同氏は指摘。従って、真の目的はユーロの崩壊を防ぐために、域内諸国の支払い能力を守ることかもしれないとアータス氏は分析した。

原題:Draghi May Have Italy Risk on His Mind With Fresh Stimulus(抜粋)

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中 LEARN MORE